米ロックバンドのブロンディが自身初となるボックスセットをリリースする。36曲の未発表曲を含む『ブロンディ:アゲインスト・ジ・オッズ1974-1982』は8月26日に発売予定だ。
同バンドのデビューアルバム『妖女ブロンディ』から『囁きのブロンディ』『恋の平行線』『恋のハートビート』『オートアメリカン』『ザ・ハンター』までの6枚のオリジナルアルバムのアナログテープをアビー・ロード・スタジオでリマスターし編集した同作、更に初めてのレコーディングセッションを含めたデモ曲4曲や別バージョン、スタジオアウトテイクなどが収録される。
1982年の活動休止までのほぼ全てのスタジオセッションを記録した同作についてフロントウーマンのデボラ・ハリーはこう話す。「比較的原始的な機材で自分たちのアイデアを収めようとしていた。そんな初期の試みを聴いて自分たちの道のりを振り返るのは本当に贅沢なことね」「70年代初期のバンドは幸運なことに、60年代に大きな影響を与えたグループの反社会的で、カンターカルチャーとなるエネルギーを保持していたの。この特別なコレクションにわくわくしている。古いトラックを聴くと、まるでタイムトラベルをしているみたい。酷いものもあるけど、同じ位いいものもある。後悔はない。たくさんの音楽がある」
一方ギターのクリス・ステインはこう続けた。「このプロジェクトを通して、曲がアイデアから最終的なかたちになるまでの過程を見せることができればと思っている。いくつかの曲は昔のスケッチのようで、古いテープの機械は原始的なノート帳のようさ。私にとって一番大変なのは自分の頭の中にあるメロディーを現実にすること、その過程で変化が起こるんだ」