初代「ウルトラマン」のスーツアクターを務めた俳優の古谷敏(78)が3日、都内で行われる「庵野秀明セレクション『ウルトラマン』4K特別上映会」を記念したトークイベントに出席。現在公開中の映画「シン・ウルトラマン」にCG原型モデル、モーションアクションアクターとして関わった古谷は「『シン・シン・ウルトラマン』では、CGではなくて普通の特撮を撮ってほしい。僕の夢ですね」とこだわりを語った。
1966年からTBS系で放送された「ウルトラマン」のスーツアクターを務めて56年が経った今も、78歳の〝レジェンド〟は現役だ。「シン・ウルトラマン」の次回作への出演について問われると「(準備)できてますよ!」と笑顔で即答。「1カットでもやりたい」と意欲を見せた。
「シンー」では、メガホンを取った樋口真嗣監督を筆頭に制作陣の「ウルトラマン愛」を感じたという。当時の自身の動きが最新技術のCGで再現され「本物のウルトラマンのアクションがほとんど散りばめられていた」と太鼓判。「僕よりカッコいい。あの動き、しなやかさは、僕には出せなかったと思う」と大絶賛だった。
イベントでは、日本の特撮怪獣映画の礎をつくった円谷英二監督とスーツ姿の古谷が初めて対面した時の写真が公開された。「いつもぬいぐるみの役者を気遣ってくれていました。その優しさで『息苦しくないか。目見えるか』と言われている場面です」と説明。続けて子供に夢を与える〝使命〟を与えられたと明かし、「それからずっと、自分が子供の時に夢をもらった。その形をお返しするように演じてきた」と話した。