後白河法皇の娘・悲劇の笹子姫にまつわる不思議な話 今、東京のベッドタウンにひっそりと眠るのは誰

今野 良彦 今野 良彦
写真はイメージです(prikatz/stock.adobe.com)
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 後白河院には計17人の子女がいたと伝わっている。だが、その中に、笹子姫の名前はない。『平家物語』や『吾妻鏡』などにも、その名前は出てはこない。だが、それは笹子姫がいなかったという証明にはならない。歴史には激動の波に飲み込まれ、その存在が明らかにならない例はいくつもある。仮に、笹子姫がいなかったとすれば、近くに源義経ゆかりの九郎明神社のある笹子稲荷には、誰が祀られているのだろうか。それはそれで大きな謎である。

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