ウクライナの俳優パシャ・リーがロシア軍との戦闘中に死亡した。33歳だった。同国で俳優やテレビ番組の司会者として活躍していたパシャは、先月末にロシアのウクライナ侵攻が開始したことを受けて軍隊に志願、キエフ近郊の都市イルピンでロシア軍の砲撃に倒れたという。
デイリー・ミラー紙によると、パシャはロシアが母国を侵攻した後領土防衛軍に参加、5日に志願した際、迷彩服を着た自らの姿を投稿。「この48時間は、座って我々がどのように砲撃を受けているのか把握する機会があった。我々は微笑んでいる。なぜならば、我々は成し遂げることができ、全てはウクライナのものとなり、それは上手く進んでいるからだ!!」とキャプションを綴っていた。
『ライオンキング』や『ホビット 思いがけない冒険』などでウクライナ版の吹き替えも務めていたパシャの訃報に、同国の全国記者組合のプレジデント、セルギィ・トミレンコ氏がパシャの遺族へお悔やみの言葉を述べた声明を発表した一方、故人が出演していたUATV/DOMのジュリア・オストロスク社長も、プレゼンターの中で「最も喜びに溢れ、太陽のよう」だったパシャへ追悼の意を表し、今後も「世界のため、我が国の占領終了へ向けて記者全員が仕事を続けてゆく」と固い意思を語っている。