墓所とされる石塔は、頼朝をまつった白旗神社の先にある40段ほどの階段を上った先にある。かつて「頼朝持仏堂」、後の「頼朝法華堂」と呼ばれた場所があった付近だろう。
石塔のあるスペースは、歴史上の人物の墓所とは思えないひっそりと静まりかえり、狭い。しかも、この石塔は江戸時代に建てられたもので、頼朝が眠っている場所とは特定されていない。平日ということもあったが、人影はまばらだった。目と鼻の先にある鶴岡八幡宮が、このコロナ禍でもにぎわっていたのとは雲泥の差だった。
鎌倉幕府最大の謎ともいわれる「頼朝の死」。そのことにまるわるエピソードはまだまだある。