JR東日本が、夜間に勤務する駅員に常時装着する「ウエアラブルカメラ」を4月から配備する方向で検討していることが24日、分かった。同社がよろず~ニュースの取材に応じて認めた。
JR東日本の担当者によると、乗客などとのトラブルで暴力や犯罪被害に遭うリスクを減らすのが狙いで、「業務上の安全性の確保、安心して働ける環境を保つための施策」と説明。国土交通省によると、暴力対策目的での導入は鉄道業界では初めてだという。
ウエアラブルカメラは、手に持たず胸などに装着する小型カメラ。JR東日本では、新幹線車内を巡回する警備員が装着する実証実験を2020年に実施した。配備を駅員に広げる理由としては、電車内や駅構内で酒に酔った利用客などによる迷惑行為が深刻化していることが挙げられるという。配備されるのは、夜勤や宿泊業務を行う駅員のみ。具体的な配備方法や範囲、時間、導入する駅などについては「セキュリティー全般に関わることなので、お答えできません」と回答した。