自民党総裁選の投開票が29日、都内で行われ、決選投票の結果、前政調会長の岸田文雄氏が当選。この後開かれる両院議員総会で、第27代総裁に選出される。
立候補者4人による1回目の投票は、岸田氏が256票(議員146、党員110)で1位。2位が河野太郎行政改革担当相で255票(議員86、党員169)だったが、ともに過半数に達しなかったため、決選投票となった。
岸田氏は1957年7月29日生まれ。東京都出身。82年に早大法学部を卒業し、日本長期信用銀行に入行。87年に父・岸田文武衆院議員の秘書となった。93年衆院議員総選挙に自民党公認で出馬して初当選以来、連続9回当選。07年第1次安倍内閣で内閣府特命担当大臣として初入閣した。
12年からの第2次安倍内閣以降では外務大臣、防衛大臣を歴任。自民党では11~12年に国対委員長、17年8月からは政調会長を務めた。昨年9月の自民党総裁選にも出馬したが、総得票数534票中獲得は89票と、菅義偉首相に大きく離された2位に終わっていた。