話題騒然!パチンコ店でのワクチン接種はどのように行われたのか?時系列でレポート

野中 比喩 野中 比喩

9月13日、大阪市北区のパチンコ店「フリーダム」が新型コロナウイルスのワクチン接種会場になったことが大きな話題になった。

このところ、学校、コンサートホール、球場、貸会議室などさまざまな施設が接種会場となっている。いずれも広いスペースを活用したものだが、雑然としたイメージのあるパチンコ店ではたしてどのようにワクチン接種はおこなわれたのだろうか。

実際に足を運んだつかささんにお話を聞いた。

13日、つかささんは同居人からLINEで

「あまりの効率の良さに感激してる。」
「パチンコ台に座ってたら、問診~様子見まですべて終わる。」
「パチンコ台1台おきに人が大人しくおっちんしてて、そこをお医者さんが回って行く感じ。」
「我はおっちんして、聞かれたことに答えるだけで良い。らく。」
「静かやし空調効いてるし、めっちゃ快適である。」
「しかも体調が悪くなったら、パチンコ台に設置されてるスタッフ呼び出しボタンを押せば良い。」

といった体験レポートを受け取り、翌日には自身も会場へ。

「遊戯台がびっしり並んでるのに、どこでどうやって接種するんだろうかと不思議に思っていました。先に接種した同居人からLINEで体験談を聞き、最近のパチンコ屋さんのハイテクぶりに驚きました。既存の設備を活かし切る知恵にも感服です。仕組みが面白いので、自分も早く打ちに行きたくなりました」

お陰で注射の怖さは打たれる寸前まで忘れていたという。

「1カ月前に予約しており、時間指定だったので当日は待ち時間ほぼゼロでした。身分証と接種券だけ出せばスムーズに入場できます。

パチンコ店スタッフさん達は少人数にもかかわらず案内や声掛けが非常にスムーズで、不慣れな感じは全くしませんでした。しっかり準備されていた事と、普段のお仕事のスキルがワクチン接種会場の運営にも活かされている事がよく分かりました。

スタッフさん達の対応が素晴らしかった上に、何かあればボタン一つで来てくれる仕組みだったので心強かったです」

また世間での反響について

「『大阪市・大阪府の機転だ』と勘違いして誉めている人がかなりの数いますが、これはお店と近くの病院が自主的にやった事です。大阪では通常のルートではいくら頑張っても予約が取れず今の時期になってしまいましたが、結果的にとても稀有な経験が出来ました。行政頼みだったらおそらく私はまだ接種受けられてなかったのではないでしょうか。自身もゲームセンターという同じアミューズメント業界で勤める身なので、今後あのお店に少しでも何か良い報いがあればいいなと願います」

ということだった。

大阪府では他の都道府県に比べてなかなかワクチン接種が進まない状況が続いている。今後「フリーダム」の事例を参考に、さまざまな業種の施設を活用した状況改善が図られることを願いたい。

なお、つかささんは今回のワクチン接種の段取りについて詳細な時系列のレポートをTwitter上で紹介している。ご興味のある方はぜひ参考にしていただきたい。

◇ ◇

13時10分頃:パチンコ店到着。すぐに並んで予診票や身分証などの確認。
13時15分頃:台に着席。

13時20分:つかささんの島に医師が看護師同伴で回ってきて一人一人に丁寧な説明。ワクチン接種後の待機時間は15分だが、隣の喘息持ちの人は「念のため30分待って帰ろうね」と言われていた。
13時28分:スタッフから「そろそろ肩を出すように」と指示。島の先頭にはワクチンが乗った台と看護師がスタンバイしていた。
13時30分:キャスター付きの椅子に座った看護師が台をまわりワクチン接種を始める。
13時34分:つかささんがワクチン接種。
13時46分:スタッフが消毒用の機材を持ってスタンバイ。
13時47分:スタッフがタイマーが0になった人に順次声かけし、空いたそばから消毒してゆく。

13時51分:ヤクルトを貰い退場。

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