落語家の三遊亭多歌介さんが27日、新型コロナウイルス感染症のため死去した。東京都出身、54歳。落語協会事務局が29日に公表した。家族も現在療養中で、通夜・告別式については未定。
弟弟子の三遊亭鬼丸はデイリースポーツの取材に対し、「痛風がひどいことは知ってたんですが、基礎疾患とか大きな病気はなかったので驚きました」と語った。
鬼丸はワクチン接種に慎重な意見があることも理解しつつ、多歌介さんからも「ワクチンが危険」との考えを聞かされたことがあるとし「コロナは風邪だって言ってたくらい。僕にもやめた方がいいよというくらいの勢いで、7月の時点ではワクチンは打たないと断言されてました」と話した。
多歌介さんの人柄について「同門のみんなから愛されていました。すごくお母さん思いで、家を建ててあげたりしてた方だったんで」と悼んだ。最後の対面もできないといい「悲しいというより、驚き。やっぱり、どこか信じられない思いが強いですね」と語った。