歴代のゴジラが集結する「大ゴジラ特撮王国~オールゴジラ大集結!!~」が5月22日から東京ドームシティで開催されている。当イベントを企画した笑遊堂の長谷川雅壹さんは、2014年に亡くなった川北紘一監督との話を実現できたことに感慨深げだった。
会場は歴代ゴジラ作品ごとにエリアが分けられた。各映画のカットや解説文が書かれたパネルが掲示された。当時の台本が展示されるのは初めてだ。「川北さんと“歴史を辿っていく”テーマで開催しようと、彼が亡くなった年に池袋サンシャインシティで話していた。よく全ての台本を一つのケースの中に並べる展示会がありますが、そうではなく台本を一つ一つ見てもらえるように分けて展示しました」とこだわった。作品ごとに展示物が一カ所にまとまっていることで、思い思いの作品で足を止め、じっくり鑑賞している来場者の姿が見られた。
来場者層は男女世代を問わず様々。「2016年に公開された『シン・ゴジラ』の影響で女性のファンが増えました。おそらく出演者のキャスティングによるものだと思います。また、最近ではNetflixなど気軽に映画が見れるようになり、家庭で見られることも多く子供にも影響があるのでは」と推測した。
同展は、リアルな大規模ジオラマや、貴重な公式所蔵品も公開されている。やはり一番の人気はジオラマなのかと問うと「そう思っていたんですよ!ところが、ゴジラが沢山並んでいるコーナーの方がお客さんの足は止まっていますね」と興奮気味に答えた。実際に作品に登場したゴジラスーツの展示コーナーで撮影を行う来場者が多かった。
コロナ禍で開催が延期された影響もあり想定よりも客足は伸びなかった。「本来、公開される予定だった映画『ゴジラVSコング』の公開と同時にスタートしたかった。コロナの影響で公開日が延びそれが叶わなかった」と悔しさをにじませた。
同展は27日まで開催予定。ハリウッド映画『ゴジラVSコング』は7月2日より公開予定となっている。新作TVアニメ『ゴジラS.P<シンギュラポイント>』は現在TOKYO MXなどで放送されている。