堀ちえみ、舌がん手術乗り越え歌唱力アップ リハビリで「音域が上がった」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
イベントに出演した堀ちえみ
イベントに出演した堀ちえみ

 タレントの堀ちえみが1日、都内で行われた、医療機器メーカー・GEヘルスケア・ジャパンの「ポケットエコー Vscan Air新製品記者発表会」にゲスト出演した。

 堀は2019年2月、舌がんのステージ4と診断されて手術を受け、舌の一部を切除した。術後5カ月からリハビリを開始しており、この日も「舌の6割以上だったんですけど、そこを取って太ももの一部を移植しました。まだリハビリ中ですので、このようにつたない発音になってしまいますけれど、どうぞ聞き取れない言葉かあるかも分かりませんが、最後までお付き合いいただきたいと思います」とよどみなく話した。

 イベント終了後には報道陣の取材に対応。「身体は元気で、しゃべり方が後遺症として残ってしまいましたので、ちょっとでもたくさんの言葉をすらすらと職業柄話せるようにリハビリを自主的にも毎日1日最低でも15分はリハビリとボイトレをやると心がけて積み重ねています」と話した。

 さらに「人間って、何かハンディを持つと、どこかカバーをして伸びしろを探す、すごい生物だなと、そういうことを手術をしてから私自身が痛感した」としみじみ。「言葉がつたなくなってしまった分、キーが伸びた。自分の口が楽器だと思って、自分で操作をして、奏でるということをイメージしてやっていったら、結果、音域が伸びたんです」と、病気を乗り越えて歌唱力がアップしたことも明かした。

 さらに笑顔で「ファルセットがうまく使えるようになったので、舌の仕組みを以前より考えるようになった。音を出すと言うことは口の中のいろんな部分を使って出しているんだな…と、いろいろ考えていると、以前より出るようになった。ようは頭を使ったということですよね。口が使えない分」と説明。病気を乗り越えて生きていく日々を「1つ何かをなくしたら、1つ得ることができればいいと思って、自分の落ち込んだ気持ちとかを奮い立たせて生きてきましたので、生きていれば何でもできるなと思っています」と晴れやかな笑顔で語った。

 来年はデビュー40周年を迎えるだけに、コンサートの準備も進んでいる。「会場や日時は、コロナ禍とあって早めに決められないもどかしさはありますけど、それとは関係なく歌は歌えた方がいいと思って、いつになるかというメドはまだ全然立ててないですが、ご心配をおかけした分を安心していただけるように。そこを1つの目標にして頑張ってきていますので、実現させます」と宣言。「命は助かったけど、この先どうやって生きていこう…と思っていたところからスタートしたので、落ちるところまで落ちたから、後は楽しみしかない、そういう気持ちです」とあくまで前向きに話した。

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