アカデミー賞主演男優賞を受賞した『博士と彼女のセオリー』や『ファンタスティック・ビースト』で知られる俳優エディ・レッドメインは、神経をなだめるために大麻草由来のオイル(カンナビジオールCBD)を使用していたことがあるそうだ。仕事前の不安な気持ちを軽減しようと、同オイルや酒、瞑想など考えうる限り全ての方法を試したそうだが、そのほとんどが状況を悪化させるだけだったという。
ヴォーグ誌のインタビューでエディは「(神経をなだめる)全ての方法を試したんだ。瞑想、CBDオイル、お酒とかね。でも半ば酔っぱらっている状態が仕事に悪影響を及ぼしているのではないかとすごく不安になって、もっとひどいサイクルへ陥ってしまった」と語る。
一方で、もし俳優になっていなかったら何になっていたかという質問に対しては、「グリーティングカードを作っていたかも」と答えている。
エディはロンドンの裕福な家庭に生まれ、名門イートン校ではウィリアム王子と同級生で、同じラグビーチームに所属していた。俳優としても早くから舞台で活躍していたが最近、自身の成功を当然だと受け止めたことはないと話していてた。「僕はオファーを受ける事や自分の意見が言えるのが当然だとは思ったことはないよ。ある一つの映画がそれを変えたんだ。一夜にしてとても優れた俳優になるのとは違う。たまたまラッキーで、素晴らしい監督、素敵な共演者と、類い稀な役に恵まれて、映画作りの魔法が上手くいっただけなんだ」
そんなエディは、バラエティの対談シリーズ『アクターズ・オン・アクターズ』に友人のジェイミー・ドーナンと出演した際には、オーディションで落ちてばかりだったことを振り返っていた。
「『紀元前1万年』のオーディションで、上半身裸で、走り回ったりしなければならなかった。古代エジプトみたいにね。考えてもみてよ。僕は、病弱っぽい白人だよ。いつも2時間早く着くか1時間遅れてオーディションに着いて、セリフをずっと繰り返していた。でもある意味、全てにトライして、激しく失敗したのは良かったのかも」とエディ。
そしてジェイミーは「本当に失敗だらけだったよ。君が借りていた車の助手席の足元は、落ちたオーディションの台本の海だったのを覚えている。君はオーディションが終わるたびに『また失敗したよ』と言ってそこの台本をむしっていたよね」と続けていた。