女優ドリュー・バリモア(45)が、1年半に渡るリハビリ施設の精神科病棟での入院生活を振り返った。13歳のドリューは、飲酒や喫煙といった周囲の環境により行動が制御できなくなったため、母親のジャイド・バリモアが施設に入院させたそうで、患者の自傷行為を防ぐため壁に詰め物をした「パッド入りの部屋」で過ごしていたという。
ドリューは、シリウスXMラジオのハワード・スターンにこう話す。「私は1年半の間、ヴァン・アイズ精神科という場所にいたわ。そこではふざけた真似はできなかった。そうしようものなら、パッド入りの部屋に投げ込まれるか、担架で拘束されて縛られるの」「私はクラブに行き、学校には行かず、母の車を盗もうとしていて、制御不能だった。時にはユーモアで済まされるけど、時にはただ怒りに任せて荒れていたから、そんな部屋に放り込まれたのよ」
そこで何時間も頭を冷やすことを強いられたドリューは、時には手を後ろで縛られ、それが極端な規律だったにも関わらず、自分にはそれが必要であったと認め、「なぜこんな事が起こっているのかと自問したわ。そして、あまりにも全てが手に入りやすく、自分の世界が破綻してるから、残りの人生を更生するにはこれほどクレイジーな形式のやり方が多分必要なんだと思ったの」「およそ約6~8カ月間はかかったわ。最初の6~8カ月は、怒り狂ってた。まっすぐに物事を見ることができなかった」と明かす。
今振り返り、元夫ウィル・コペルマンとの間に2人の娘のオリーブちゃん(8歳)とフランキーちゃん(6歳)がいるドリューは、母親が自分を入院させた決断に理解できるとしてこう続ける。
「30年間のセラピーと、たくさんの自分探し、子供を持つようになって思うのは、私の母親はモンスターを育てたってこと。それで彼女はどうしたら良いのか分からなかったのよ」
「おそらく、どこを頼って良いのかも分からなかったんでしょうね。モンスターを作り上げたことに、何年も酷い罪悪感と共に過ごしたに違いないわ。で、私も長いこと母親と口をきかなかったことで凄く辛かったと思う」
「母親からの交流を拒否したことで、私は生命の源を断ち切っているように感じた。これまでに経験したことのないほどの気持ちよ。間違いなく、今までに知った中で最悪の痛みね」
そんなドリューは10代で冷静になったものの、2016年にウィルと離婚後「確実に飲酒と暴食に溺れた」ことを認め、自身の心がゆっくりと死んでいくことに気づいたという。しかし、「幸運なことに、肝の据わった、私に正直でいてくれる本当に素晴らしい友達がいる」と話し、愛する人々に助けられたと語っている。