女優のジョディ・フォスター(58)は、新型コロナウイルス感染拡大による自粛生活で映画を飽きるほど観たのだそうだ。2人の息子がいるジョディは、コロナ禍で自宅にいる間はテレビのリモコンに手が伸びたそうだが、6カ月過ぎた頃からは映画やテレビを見るのに嫌気がさしてしまったことに自身でも驚いているという。
ラジオ・タイムズ誌にジョディはこう語る。「不思議なことに、パンデミックの6カ月目くらいでテレビを見るのも嫌になったの。映画でさえも見るのに疲れたわ。そんなことは初めてよ。何を観るか慎重に選ぶようになったわね」
一方今年1月に、ジョディの代表作『羊たちの沈黙』が公開30周年を迎えている。トーマス・ハリスの同名小説を原作にジョナサン・デミが監督した1991年の同作品で、ジョディはアンソニー・ホプキンス扮する服役中の人喰い殺人犯ハンニバル・レクター博士の助けを得て、連続殺人犯バッファロー・ビル(テッド・レヴィン)を捕まえようとするFBIの訓練生を演じた。
『羊たちの沈黙』は批評家の間でも商業的にも大成功を収め、アカデミー賞では、デミ監督が作品賞と監督賞、アンソニーが主演男優賞、ジョディが主演女優賞、そして脚色賞と主要5部門を受賞した。
ジョディは、同作品の公開から30年が経過したとは信じがたいとして、「いつこんなに時間が経ってしまったのかしら。アンソニーと一緒にお祝いをいくつかやったわ。2人ともお互いが最高潮だった時に、素晴らしい瞬間を一緒に過ごしたという同じ感覚を持っている。時には『どうしよう。あれが私の最後のピークじゃないことを祈るわ』って思う。あれ以上のことをやるのは至難の業よ」と語っている。