IQ188。これは5億人に1人、“超天才”の領域だといわれている。一般的にIQ140を超えると「天才」と呼ばれるなか、188という数字はまさに異次元の水準だ。そんな圧倒的な知能を持つ人物が、日本に実在している。
その人物・太田三砂貴さんは、幼いころからずば抜けた好奇心を発揮し、絵画で培った表現力を研究に応用するなど、独自の道を歩んできた。テレビ番組でも紹介され、「ノーベル賞に手が届く」と期待を寄せられている。
しかし太田さん本人は、賞や学位にとらわれることなく、「自分の個性を信じ、自分自身を最大限に発揮すること」を目標にしていると語っている。異才の持ち主は、日々どんなことを考え、どんな目標を抱いているのか。太田三砂貴さんに話を聞いた。
IQ188の頭脳が語る“本当の幸せ”と未来へのメッセージ
―日本の教育や研究環境の中で、「ここが壁だった」と感じた出来事はありましたか?
日本の教育での最大の障壁は、好奇心の受け皿が非常に少ないことだと思います。例えば何か新しいことを自分で先に勉強したいと思う生徒に対して、そのための環境はほとんどありません。また、中学以降の教育シーンで、生徒同士が議論しながら学ぶ機会も少なく、コミュニケーション型の学びが不足していたことも課題だと感じていました。
―研究や知識の探求の中で、「今とても幸せだ」と思える瞬間はどんなときですか?
自分自身の時間に生きているときが、もっとも幸せな時間です。
―番組では「ノーベル賞に手が届く」と紹介されていました。この点について、どう受け止めていますか?
学位や賞与とは努力の成果であって、目的であるべきではありません。私の目標とは、常に自分の個性を信じ続け、自分自身を最大限に発揮することだと思っています。
―これから日本や世界に対してどのように活躍していきたいですか? また、次世代の子どもや若い世代に向けて伝えたい言葉はありますか?
自分の絵画で培われた視覚化する能力や、それによる新鮮なアイデアは、アカデミックシーンで重宝されることが多いです。また、それとは別に、自分は一度社会経験を経て遅れて勉学の道を志した人間として、多くの人に人生の可能性を与えられるのではないかと感じています。
これからの世代で突出した才能を持つ子どもについては、それぞれが乗り越えるべき課題を明確にし、臆せずに前進していってほしいです。
―研究や人生で大切にしている“座右の銘”を教えてください。
「本気でものを言うつもりなら、言葉を飾る必要があろうか。」(ゲーテ)
―最後に、読者に伝えたいメッセージをお願いします。
もし何かやりたいことがあるならば、世間体や年齢、身分などを気にしてはいけません。それらはいざという時には何も助けてはくれないからです。本当の味方は、昨日までの努力と今日の決断、明日からの行動だと思っています。
向こう見ずは天才であり、人はその意味で、誰でも天才になることができます。
◆太田三砂貴(おおた・みさき)1994年10月27日生まれ、埼玉県戸田市出身。日本歴代最高IQ188を持つ5億人に1人の天才。アインシュタインに匹敵する脳を持ち、高校時代に知能指数の高い人のみ入会できるMENSAに当時の最高記録で入会。現在はポーランドのグロツワフ大学にて物理学の新理論研究を中心に、その他の共同研究など幅広い活動に取り組んでいる。