生徒一人一人に合わせたオーダーメイドの受験対策プログラムを提供する「じゅけラボ予備校」はこのほど、子どもが塾または家庭教師(オンライン含む)を利用したことのある375人の保護者を対象に、中学3年時の塾または家庭教師の月額費用に関する意識調査を実施、結果を公表した。
塾や家庭教師の月謝に対する率直な感覚では、「やや」を含めて61.5%が「高い」と回答。「妥当」は30.3%で、多くの家庭にとって、高校受験期の教育費が家計を圧迫している実態がうかがえる。
実際に支払っていた中学3年時の月謝について、最も多かった回答は「3万円~4万円未満(25.6%)」だった。次いで「1万円~2万円未満(22.1%)」「2万円~3万円未満(21.1%)」と続き、月額1万円から4万円の間に約7割の家庭が分布していることが分かった。一方で、「5万円以上」を支払っている家庭も合計で10.7%存在し、中には「10万円以上(0.3%)」という回答も。個別指導や特化したコースを選択するなど、より手厚いサポートを求めて高額な費用をかけている層も一定数いることが示された。教育に対する価値観や経済状況によって、かける費用が二極化している可能性も考えられる。
適正な月謝額を尋ねたところ、「1万円~2万円未満(26.9%)」「2万円~3万円未満(26.4%)」という回答が多かった。実際の月謝が「3万円未満」だった家庭は46.9%だったが、適正な月謝として「3万円未満」を希望した保護者は62.9%にものぼり、理想と現実の間には大きなギャップがあると言える。
この傾向は、より価格帯を下げた「2万円未満」で比較するとさらに顕著になる。実際に支払っていた家庭は25.8%であるのに対し、2万円未満を適正だと考える家庭は36.5%と10%以上の差が開いている。現状よりも安い価格帯を望む家庭が多数派であることを示しており、費用対効果への厳しい目や家計防衛の意識が、このギャップの背景にあると推察される。