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【中学受験】日々溜まっていくプリント問題はこれで解決!子どもが集中できる環境づくり&勉強のハードル下げる整理収納術

受験

野田 茜 野田 茜

 中学受験に挑戦する家庭にとって、テキストや問題集、模試のプリントなど、日々たまっていく教材の管理は避けて通れない課題だ。特にプリントを大量に配布するタイプの塾に通っていると、あっという間に紙の山ができてしまう。

 筆者の家では、2022年に長男(現在高校1年生)が塾なしで中学受験を終え、現在は次男(小5)が通信教材を使って受験勉強中だ。通塾組に比べれば教材の量は少ないが管理が必要なことに変わりはなく、受験勉強を支える環境づくりの1つとして、整理収納の工夫に努めてきた。

 意識しているのは、とにかく勉強へのハードルを下げること。そのために心がけているのが、「取り出しやすく戻しやすい収納」と「心理的なプレッシャーを感じない収納」である。

 筆者宅では、テキストや問題集は教科ごとに立てて本棚の一画に収納している。一方、週テスト(四谷大塚で毎週実施される確認テスト)はクリアファイルで教科別に分け、模試は専用のファイルにまとめ、いずれもファイルボックスに入れている。これらは次男が勉強するリビングのスタディスペース近くの棚に置き、すぐ取り出せるようにしてある。

 また、使い終わったものはその場ですぐに「いる」「いらない」を判断する。週テストや模試は理解できれば処分し、得点分布や偏差値が記載された成績表だけを残す。使い終わったテキストや問題集など日々の学習ではほとんど使わないものや、使う予定はないが一定期間保管しておきたいものは2階に保管。これから使う予定の教材(次の学年用や数カ月先に取り組むもの)も、必要になるまでは2階に置いている。

 学習スペースには今必要なものだけを置き、その他は目につかない場所へ。教材が並びすぎると「こんなにやるの?」とプレッシャーを感じやすいため、視界から余計なものを外すことで心理的な負担を減らしている。もっとも、これはあくまで今のやり方にすぎない。学年が上がったり勉強内容が変化すれば、使う教材や勉強方法も変わる。そのときどきに応じて収納方法も見直しており、これからも柔軟に変えていくつもりだ。

 さらに大切にしているのは、「いる」「いらない」や何をどこに置くかといった判断を、親が一方的に決めるのではなく、次男と一緒に考えることだ。そうすることで、単に目の前の勉強をこなすのではなく、自分に合った「勉強の仕方」を考える経験にもつながる。

 ただ、家庭や子どもの性格によって最適な収納は異なる。筆者は以前、整理収納アドバイザーとして個人宅で片づけの依頼を受けていたことがあり、子育て家庭や中学受験生のいる家庭を訪問する機会も多かった。

 実際に訪れたある家庭では、プリントを大量に配布するタイプの塾に通っており、子ども部屋のあちこちにテキストや問題集、プリントが散乱していた。そこで「どんなタイミングで使うのか」「どんな分類が使いやすいか」を子どもに丁寧に聞きながら、一緒に整理・収納をした。教材は日々増えていくため、この家庭には定期的に通っていた。

 塾の方針や子どもの性格によって、必要な管理方法は変わる。特にプリントを大量に配布する塾では、収納アイテムを使う場面も増え、管理の難易度は高くなる。子ども自身で教材を管理するのは難しいため、親が片付けを苦手としていたり、忙しくて時間が取れない場合には、思い切ってプロの手を定期的に借りて環境を整えるのも一つの選択肢だと思う。

 整理収納というと「きれいに片付けること」が目的のように思われがちだが、本質はそこではない。子どもが学習に集中でき、親子が余計なストレスを抱えずに受験勉強を続けられる環境を整えることこそが整理収納の大きな目的だ。

<プロフィール>

野田 茜

 2男1女のママライター。2022年、高1長男が完全塾なしで中学受験をし、偏差値(四谷大塚)60半ばの中高一貫校へ進学。現在、小5次男が通信教材を利用し自宅学習で中学受験に挑戦中。自身は中学受験未経験で大学まで公立育ち。中学受験の問題の難易度にまったく歯が立たず、逆に子供に教えられる。「ママ、教えてあげよっか?分かる?」と次男に心配される日々。

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