13歳未満のスマートフォンを所持している子供に、成人早期にメンタルヘルスが悪化するリスクがあることがわかった。
18歳から24歳までの若者10万人以上が研究誌「Journal of Human Development and Capabilities」による調査に参加、スマホを持ち始めた時期と様々なメンタルヘルスの症状について回答した。その結果13歳未満で使い始めた人々がよりメンタルヘルスの問題を抱えていることが判明、自殺願望や攻撃性を報告する結果となった。
これを受けて世界最大のメンタルヘルスデータベースを運営する「Sapien Labs」の専門家はテクノロジー企業と親に対し、緊急措置として13歳未満の子供がスマホへアクセスできないよう制限することを呼びかけている。
同研究の共同著者タラ・ティアガラジャン氏は「子供がスマートフォンを手にする年齢が若いほど、思考や世界観の形成に関して彼らに及ぼす心理的影響の度合いは大きくなります」と説明。「理想的には14歳までスマートフォンは持つべきではありません。使用し始める際は子供とインターネットでのコミュニケーションの方法について話し合い、それに伴う様々な行動の結果を説明するべきです」とした。
さらに「子供のソーシャルメディアの利用を遅らせるほど良い結果が出ることがわかってきています」と語り、「多くの家庭が工夫を凝らし対処していることでしょう。固定電話や子供用の折り畳みの携帯電話などはスマートフォンに不随する機能無しでコミュニケーション手段として利用する手段かもしれません」と続けた。