飲食店でのスマホ注文が一般的になってきたが、手元操作だけで注文できる便利さを実感している人も多い一方、「店員さんに直接伝える方が安心」と感じる声も少なくない。インターネットリサーチの株式会社NEXERと居抜きの神様はこのほど、全国の男女300人を対象に「飲食店のスマホ注文」についてアンケートを実施、結果を公表した。
調査によると、スマホ注文で改善してほしい点については、42.7%と4割以上が「メニューが見づらい、わかりにくい」と回答。「スマホの画面操作に慣れていない人への配慮が不足」が38.7%、「通信状況が悪いと利用できない」が34.7%と続いた。
店員に直接注文することと比べてどちらが好きかでは、51.7%と半数以上が「店員に直接注文する方が好き」と回答した。「セットができるかできないか書いてない時に定員さんにすぐ聞ける方がストレスなくご飯を楽しめる(20代女性)」「見づらかったり、聞きたいことがあるときに聞けない(20代女性)」「Wi-Fi接続できないし回線が混み合うから(30代女性)」などの意見が寄せられた。
今後、スマホ注文が飲食店の主流になると思うかを聞いたところ、54.7%と半数以上が「思う」と回答。理由として「実際にスマホ注文の店が多く、人手不足がどこでも見られるから(30代女性)」「その方が店員さんも楽だと思う(30代女性)」などが挙がった。
一方で、「思わない」と回答した側からは「個人のスマホより店舗が用意しているタブレット等の注文が多くなると思う(20代女性)」「拒否感のある人が一定程度いると思う(30代女性)」「使いこなせる若い世代限定しか利用しなくなるため。全世代が利用しやすくしないと売り上げに大きな影響を与えるから(40代女性)」といった声があった。
便利なスマホ注文が広がる一方で、やはり「人とのやりとり」を重視する声は根強く、全世代に配慮したサービスも求められる。今後は両方のスタイルを取り入れたハイブリッド型の対応が鍵となりそうだ。