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中高生の6割超に疲労感 高校生の4割超がスマホ1日3時間以上!ジュニア年代の生活習慣リアル

よろず~調査班【ライフ】 よろず~調査班【ライフ】
写真はイメージです(shangarey/stock.adobe.com)
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 一般社団法人日本リカバリー協会はこのほど、リカバリーに関するサービスや商品を開発する株式会社ベネクスと共同で「ジュニア年代のリカバリー白書2025レポート Vol.1」を発表。幼稚園~高校生までの3212人を対象に、疲労と就寝、スマホ使用などについて調査を実施、結果を公表した。

 調査によると、幼稚園児から高校生までの疲労状態は、年齢の上昇に伴い疲労度合が増加し、幼稚園児で69.5%が「元気」な状態を保っているのに対し、この割合は学年進行とともに減少し、中学生では30.8%まで低下した。また、何らかの疲労を感じている生徒の総数は、幼稚園児の30.5%から中学生では69.2%まで増加し、高校生でも65.8%と高い水準を維持している。

 睡眠については、幼稚園児では9時間以上の睡眠を取る子どもが74.7%を占め、特に10時間以上眠る子どもが40.8%と最も多くなっている。しかし、学年が上がるにつれて睡眠時間は徐々に短縮し、中学生では7-8時間が37.8%と最多となり、6時間未満の短時間睡眠も3.7%存在する。さらに高校生になると状況は深刻化し、6時間未満の睡眠が13.2%まで増加、最も多い層が6-7時間の36.6%となっている。7時間以上の睡眠を確保できている高校生は全体の50.2%にとどまり、十分な睡眠時間を確保できていない実態が明らかとなった。

 一方、休日になると全体的に睡眠時間の増加が見られた。特に高校生の変化が顕著で、平日に6時間未満の短時間睡眠だった13.2%が休日には4.4%まで減少し、8時間以上睡眠を取る生徒が59.3%に達した。中学生も同様に、平日は6時間未満の睡眠が3.7%存在し、7-8時間が最多だったが、休日には8-9時間が35.8%と最も多くなり、全体的に長時間化している。幼稚園児や小学生の睡眠パターンは平日と休日で大きな差はなかった。

 就寝時刻については、幼稚園児と小学生低学年では21時台の就寝が最も多く、これにより9時間以上の十分な睡眠時間を確保できている。中学生になると22時台(47.4%)、高校生では23時台(41.8%)の就寝が最多となり、24時以降の就寝も高校生では30.8%に達した。この遅い就寝時刻が、中高生の睡眠時間短縮の主要因となっている。

 休日になると全体的に就寝時刻は後ろにシフトし、特に中高生では顕著に。高校生では24時以降の就寝が39.4%(平日30.8%)まで増加し、25時以降の就寝が11.4%(平日6.8%)と大きく増加した。しかし、起床時間も遅くなることで、結果的に睡眠時間は平日より長くなり、8時間以上の睡眠を取る生徒が増加している。

 学習時間では、中学生と高校生で顕著な二極化傾向が見られた。中学生では「ほとんど学習しない」生徒が20.1%いる一方、1時間以上学習する生徒が45.6%(1-2時間:28.9%、2-3時間:12.2%、3時間以上:4.5%)を占め、学習時間の格差が明確。高校生になるとこの二極化がさらに進み、「ほとんど学習しない」生徒が38.0%と大幅に増加するが、1時間以上学習する生徒も42.7%(1-2時間:25.1%、2-3時間:13.2%、3時間以上:4.4%)と高い水準を維持している。

 スマートフォン・携帯電話の使用時間も、年齢が上がるにつれて大きく増加。幼稚園児でも36.3%が使用していた。小学生になると学年進行とともに使用時間が増加し、低学年の46.4%から高学年では76.7%まで割合が増加した。中学生になると大きな転換点を迎え、3時間以上の使用が19.4%、2時間以上が合計48.1%と急増。さらに高校生では3時間以上使用する割合が41.4%まで上昇し、スマートフォンの長時間利用が一般化している。

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