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【中学受験】夏休みの“気分転換”どうしてる?気軽にできる親子ボードゲームのススメ

受験

野田 茜 野田 茜

 中学受験に向けた夏休みは、学習面で大きな飛躍が期待できる時期だ。しかし長期休暇ゆえに勉強ばかりでは息が詰まり、子どもも親も疲れてしまう。外出しようにも暑さが厳しく、気軽な気分転換も難しい。

 そこで、筆者の家庭で実践している気分転換の工夫を紹介する。それが「親子で楽しむボードゲーム」だ。遊びながら思考力や表現力などを育てる要素があり、学びとリフレッシュを両立できる貴重な時間になる。

 特におすすめしたいのが、長年愛用している『ドメモ』。対象年齢は6歳からと小さな子でも楽しめるが、意外と頭を使う奥深いゲームだ。

 数字が書かれたタイルを配り、自分の数字だけが見えない状態でゲームが始まる。他人のタイルと場の数字を手がかりに、自分の持っているタイルを推理して当てていく。例えば、数字「1」は1枚しかないため、相手が持っていれば自分は持っていないと分かる。

 ルールはシンプルだが、勝つためには情報を整理し可能性を絞る必要があるため、論理的思考力が鍛えられる。1回のプレイ時間は5〜10分程度と短く、勉強の合間に取り入れやすい手軽さも特長だ。

 また、有名なゲームである『カタン』もおすすめしたい。世界累計販売数3,200万個超という圧倒的人気を誇る、ドイツ発祥のボードゲームだ。対象年齢は8歳以上。資源を集めて開拓地を広げ、都市をつくっていく。運と戦略のバランスが絶妙で、交渉によってプレイヤー同士の駆け引きが生まれ、毎回異なるドラマが展開されるのも大きな魅力だ。盤面は毎回ランダムに組み替えられるため、何度でも新鮮な気持ちでプレイできる。

 交渉力や先を読む力、計画性など、楽しみながらさまざまな力が自然と養われるのが特長で、戦略次第では小学生が大人に勝つことも珍しくなく、家族全員が本気で楽しめる。プレイ時間は最低でも1時間ほどかかるため、時間にゆとりのある日にじっくり取り組むのがおすすめだ。

 最後に、気軽に遊べるボードゲームの定番としてトランプにも触れておきたい。特別な道具がいらず、持ち運びも簡単で、1組あればさまざまなゲームが楽しめる。

 なかでも最近、子どもたちがよく遊んでいるのが『ナポレオン』だ。4人以上で遊ぶチーム戦のゲームで、仲間同士で戦略を立てたり、相手の出方を予測したりする駆け引きが醍醐味となっている。味方の意図をくみ取りながら手札を出す必要があり、場の空気を読む力や協調性、判断力が自然と育まれる。

 ボードゲームの魅力は、ただ遊ぶだけにとどまらない。勝ち負けに一喜一憂しながら会話が生まれ、受験勉強に偏りがちな日々に、親子でリラックスできる時間が生まれる。こうした笑い合える時間こそが、受験を乗り越える力につながっていくのだろう。

<プロフィール>

野田 茜

 2男1女のママライター。2022年、高1長男が完全塾なしで中学受験をし、偏差値(四谷大塚)60半ばの中高一貫校へ進学。現在、小5次男が通信教材を利用し自宅学習で中学受験に挑戦中。自身は中学受験未経験で大学まで公立育ち。中学受験の問題の難易度にまったく歯が立たず、逆に子供に教えられる。「ママ、教えてあげよっか?分かる?」と次男に心配される日々。

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