ロックバンドのマイ・ケミカル・ロマンスがアルバム「ザ・ブラック・パレード」の再発盤で全米チャートの記録を塗り替えた。2006年にリリースされた同作の20周年記念盤が、結成25年のキャリアにおいてバンド初となる全米アルバムチャート(ビルボード200)首位を獲得した。
ビルボード誌によると、同作はオリジナル盤の発売からビルボード200で1位を獲得するまでの最長期間記録(20年)を更新。これまでの記録はカントリー歌手のトビー・キースが24年2月に胃がんで死去したことを受け、08年発売の「35 ビゲスト・ヒッツ」が15年越しに首位を獲得したケースだったが、これを上回った。
10月29日に締め切られた最新の集計週において、「ザ・ブラック・パレード」はアルバム換算売上7万8000ユニットを記録。そのうち純粋なアルバム売上が6万8000枚、ストリーミング換算が1万ユニットを占めた。
20周年を迎えたことについて、バンドはこう声明を発表している。「20年前、僕たちは3枚目のアルバムであり『スウィート・リベンジ』に続く作品となる『ザ・ブラック・パレード』を書き上げた。当時、このアルバムがバンドにとって、どれほど大きな意味を持つことになるか想像もしていなかった。ただ、型破りなものを作り上げたという確信があり、一刻も早く世界に届けたいと願っていた」「今回初めて、当時のセッションで完成させたすべての楽曲をひとつのコレクションに収録した。そして何より重要なのはジェームズ・ジーンに『ザ・ブラック・パレード』の世界を再び訪れてもらい、3つの新しいアートワークを制作してもらったことだ。彼が描き下ろしたのは、当時の象徴的なキャラクターたちをあしらった素晴らしい作品だ。ジェームズは唯一無二のアーティストであり、このアルバムの表現において極めて重要な存在だ。何年も前に彼と出会い、今回新たな作品を作れたことに心から感謝している」
今回の成功はバンドが15年ぶりとなる新作アルバムの制作を示唆した数カ月後の出来事となった。最後のスタジオアルバムは2010年の「デンジャー・デイズ」だが、ボーカルのジェラルド・ウェイは「常に新しいアルバムを作りたかった」と明かしている。ギタリストのレイ・トロ、フランク・アイエロ、ベーシストのマイキー・ウェイを擁する同バンドは19年の再結成以降、22年の「ザ・ファウンデーションズ・オブ・ディケイ」を1曲リリースしたのみだ。しかし、ジェラルドは9月12日のテキサス州サンアントニオ公演で「人生が許すなら」と語り、さらなる新作リリースをほのめかしていた。