俳優のダニー・マスターソン(50)が、2023年に言い渡されたレイプ罪の有罪判決をめぐる控訴で敗訴した。「ザット'70sショー」で知られるダニーは2003年に自宅で女性2人に性的暴行を加えたとして強制レイプ2件で有罪となり、翌年に控訴していた。控訴審は弁護側の主張を退け、禁錮30年から終身刑とした判決を支持した。
弁護団は一審を担当したシャーレイン・オルメド判事がダニーの信仰するサイエントロジーに偏見を持ち、その発言が合衆国憲法修正第1条で保障された権利を侵害したと主張していた。一審では被害者がいずれも元信者だったことから、元信者が教会の教義や慣行について専門家として証言していた。
しかし、控訴審は27日、判事の発言に「サイエントロジーに対する敵意や中立性からの逸脱は見られない」と判断。判決文では「本件の陪審はサイエントロジーの教義や信仰の真偽を判断するよう求められたわけではない。そうした目的でのサイエントロジーに関する証拠の採用は修正第1条に反しない」とした。
弁護団は10年の時効などを理由に判決の破棄も求めたが、控訴審は被害者が複数いる場合は時効は適用されないと判断した。十分な弁護を受けられなかったとする人身保護請求も棄却され、弁護団はカリフォルニア州最高裁判所への上訴を予定している。
ダニーの弁護士を務めるクリフ・ガードナー氏は「ダニーは犯していない罪で終身刑に服しているのです」とコメント。同じく弁護人のエリック・マルトハウプ氏は判決を「根本的に間違っている」と非難した。