『ザット’70sショー』で知られる俳優ダニー・マスターソン（47）が、レイプ事件で懲役30年から終身刑の判決を言い渡された。2人の女性に対する2件の強姦罪で有罪判決を受けたダニーは7日、ロサンゼルスの高等裁判所でシャーリーン・F・オルメド判事により判決が下された。
裁判の中で判事はダニー被告に「マスターソンさん、あなたは被害者ではありません。20年前の行為は人の選択と声を奪った。その行為は犯罪で、それ故あなたは今ここにいるのです」と言い渡した。
ダニーが入信するサイエントロジー教会の元信者でもある被害者たちは、ロサンゼルスで行われた公聴会に出席。ロサンゼルス郡地方検事のジョージ・ガスコン氏は、被害者たちがこのプロセスを通して示した勇敢さを称賛した。
「被害者たちにとってこれは長く困難な道のりでした。被告の虐待から生き延びただけでなく、被害者を冷遇することが多い制度も切り抜けました」「勇気を持って名乗り出て裁判をした彼女らに心から感謝いたします。この判決が彼女らに平穏をもたらし、その勇気が他の人たちの模範となることを願っています。また、裁判チーム全員にも感謝したいと思います。非常に困難な事件でしたが、チームの努力、経験、献身のおかげで、ようやく正義が果たされたのです」「私が最も優先したいことの１つとして、女性たちが自分を食い物にしているハリウッドの関係者たちの餌食にならないようにするということです」
一方、ダニー側のショーン・ホーリー弁護士は、「有罪判決は覆る」と確信しているようだ。「この判決で起こった誤りは重大で、残念ながら証拠に基づかない判決となってしまいました。この事件の陪審員、そして司法制度全体に対して多大なる敬意を抱いていますが、時に裁判で間違いが起こってしまうこともあります。それが今回起きたのです」「被告は有罪判決となった犯罪を犯しておらず、この国で最も優秀な弁護士たちである上訴弁護団は、これらの有罪判決が覆されると確信してます」と声明を出した。
