中学受験は、発達障害のある子どもが学びやすい環境を整えるためにも有効だ。漫画家のモンズースーさんの作品「発達障害っ子の中学受験」の抜粋エピソード「ADHDの傾向がある息子、受験塾に入ったけど国語偏差値17…薬物療法はあり?」では、国語の成績が伸び悩む子どもの成績アップのきっかけが描かれている。
支援級に通う小学4年生の息子を育てる夫婦は、息子を中学受験させることにした。しかし息子はなかなか勉強に身が入らず、国語の試験で偏差値17という結果を出してしまう。
これを見た妻は、息子は発達特性が原因で集中力が続かないのではと考え、薬物療法検討を進めることに。
そんなある日、支援級の先生から息子が算数が得意なことを知らされる。そしてこれは成功体験を積むチャンスのため、家でも褒めてほしいと伝えられた。
さっそく夫婦は息子を褒めるように心がけると、数カ月後には教科全体の成績が上がった。妻は驚きながらも息子の成長を促す方法が薬物療法以外にあることを実感するのだった。
同作について、作者のモンズースーさんに話を聞いた。
ー同作を描こうと思ったきっかけを教えてください。
発達障害を理由に中学受験をする子どもたちがいると知り、驚いたことがきっかけです。それまで私は、中学受験は裕福で勉強が得意な一部の子どもたちがするもので、自分とは別世界の話だと思っていました。
しかし調べてみると、偏差値の高い学校を目指すだけではなく、その子が自分らしく学べる環境を求めて受験する家庭も多く、「中学校にもいろいろな進路の選択肢があるんだ」と知りました。
こうした選択肢があることを知ってもらいたくて描かせていただきました。
ー薬物療法に対する夫婦それぞれの考え方について、どのように受け止めましたか?
私の子どもも発達に偏りがあり、薬を使うかどうか迷ったことがあります。薬を使わずに子どもの力を信じたい気持ちもあれば、今以上に子どもへ負担をかけたくない気持ちもあります。
どちらもその子のことを思って考えているからこそ、判断が難しいのだと思います。
ー同作の取材・執筆をする中で感じたことや気づいたことを教えてください。
どのご家族もその子の得意なことを伸ばすという方向で受験を考えていたことが印象に残りました。
子どもの長所を見つけ、それを活かせる学校や受験方法を選ぶという考え方もあるのだと、取材を通して改めて感じました。
<モンズースーさん関連情報>
▽X(旧Twitter)
https://x.com/monnzusu
▽ブログ「凸凹ハウス 発達障害母さんの日常」
https://monzusu.blog.jp/
▽Instagram
https://www.instagram.com/monzusu/