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あいみょんもファン 女性に人気の春画 歌舞伎町で歌川国貞&国芳の傑作を展示 タモリにも来場呼び掛け

北村 泰介 北村 泰介
春画展開幕前の会見を「WA」ポーズで締めくくる(左から)林靖高氏、手塚マキ氏、浦上満氏=都内の新宿歌舞伎町能舞台
春画展開幕前の会見を「WA」ポーズで締めくくる(左から)林靖高氏、手塚マキ氏、浦上満氏=都内の新宿歌舞伎町能舞台

 江戸時代の大衆に愛された浮世絵の名品を紹介する展覧会「歌川国貞・歌川国芳―新宿歌舞伎町春画展WA」が都内の新宿歌舞伎町能舞台などで開催されている、シンガー・ソングライター、あいみょんが春画ファンであることを公言するなど、女性人気が高まっている中、関係者に話を聞いた。

 あいみょんは9月18日に放送されたテレビ朝日系音楽番組「ミュージックステーション(Mステ)」に出演した際、司会のタモリに「(女性お笑いタレント)ヒコロヒーさんと春画展に行ってきたんですよ。それで、タモリさんにお土産めっちゃ買ってきて、(ヒコロヒーに)託されたんです。『渡しといて』って。これ、よかったら受け取ってください」と笑顔で手渡した。あいみょんは2020年9月放送の同局系バラエティ番組「タモリ倶楽部」でも、春画との出会いやその魅力について熱く語り、タモリと意気投合したという経緯があった。

 この「Mステ」でタモリに渡した土産入りのビニール袋には「WA」という2文字があった。10月3日に開幕した今回の展示は同地でホストクラブ、飲食店、美容室などを営み、介護のデイサービス事業も展開する「Smappa!Group」が主催する「新宿歌舞伎町春画展WA」シリーズの第4弾で、一連の企画ロゴ「WA」と一致する。

 「WA(わ)」とは、日本文化や心の平和を示す「和」、人が集い、語り合うことで生まれるつながりの「輪」、笑いの「わ」…といういくつかの意味を重ねた同企画のキーワード。あいみょんとヒコロヒーがタモリへの土産を購入した展示は、時期的に前回となる今春開催の第3弾「葛飾北斎・渓斎英泉 艶くらべ―歌舞伎町花盛り―」と想定される。実際、あいみょんは6年前の「タモリ倶楽部」出演時に春画に目覚めたきっかけが葛飾北斎だったことを明言していた。

 そんな春画展の今回は、役者絵や美人画で知られる歌川国貞(1786~1864)と、ダイナミックな構図と奇抜な発想で異彩を放った歌川国芳(1797~1861)の春画を中心に構成。2013~14年にロンドンの大英博物館で開催された春画展にも携わった古美術商「浦上蒼穹堂」代表で、監修を務める浦上満氏の所蔵品約100点が展示されている。最大の注目は浮世絵版画の最高峰と評される国貞の春画三部作、通称「三源氏」が一堂に会することにある。

 また、今回初めて音声ガイドを導入。1987年に出版された第一歌集「サラダ記念日」がベストセラーとなって社会現象を巻き起こした歌人・俵万智氏と俳優・千葉雄大が「声の案内人」を務める。第2会場のホストクラブ「BOND」には数多くのグッズと共に、俵氏が愛用していたワープロを浮世絵作者と同様、時代の表現者が使ったツールとして展示。作品にはこの機器でプリントされた字体を模した解説文が付けられている。

 メイン会場の能舞台は1941年(昭和16年)に建立された「中島新宿能舞台」を前身とする。開幕前日の2日に行われた同所での会見では「春画の女性人気」について報道陣に問われ、浦上氏は「女性研究者の皆さんが異口同音におっしゃるのは『女性の目線から見ても不愉快なことはありません』ということでした。英国でも、どこでも(来場者は)女性の方が多いですね」と説明。Smappa!Groupの手塚マキ会長はターゲット層について「イメージしているのは30~40代の女性」と語り、アートディレクションと空間構成を担当した林靖高氏(Chim↑Pom from Smappa!Group)は「初めて観る20代の若い女性から玄人まで伝わるように」と意欲を示した。

 さらに、手塚氏と林氏はあいみょんから土産という形で“バトン”を渡されたタモリの来場を熱望。最後に「友達の輪っ!」に重ねた「WA」ポーズで会見を締めくくった。林氏は当サイトの取材に「春画を特集した『タモリ倶楽部』を見ても、造詣が深いことが分かる。確実にお好きですからね」と改めてタモリ来場に期待を込めた。同展は11月29日まで。18歳未満入場不可(年齢確認あり)。

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