フー・ファイターズのフロントマンを務めるデイヴ・グロール(57)が、1994年4月にカート・コバーンさんが亡くなった直後、自分がドラムを担当するニルヴァーナの音源を再び聴くことがどれほど過酷だったかを振り返った。
デイヴは敷地内にレコーディングスタジオがあり、パパラッチ対策が万全で数多くのミュージシャンに愛された米ウエスト・ハリウッドの伝説的ホテル「サンセット・マーキス」に焦点を当てたドキュメンタリー番組「If These Walls Could Rock」に出演。同ホテルに初めて宿泊したのは、ニルヴァーナのアコースティックライブ盤「MTV・アンプラグド・イン・ニューヨーク」のミックス作業のためだったという。
カートの没後、ニルヴァーナの楽曲を一切聴いていなかったデイヴは、「亡くなった友人の声を連日聴くのは、本当に心が折れそうだった」と回想。プロデューサーのスコット・リットがテープを止め「今これを続けたいか」と尋ねた際、即座に「No」と答えたという。
失意の底にあったデイヴだったが、ホテルのブラインド越しにロックバンド「スピン・ドクターズ」のメンバーが路上で写真を撮影している姿を目撃し、思わず心が和んだという。さらにデイヴは今年、米トーク番組「ザ・レイト・ショーwithスティーヴン・コルベア」で、音楽活動を再開するきっかけとなった出来事についても言及。カートの死後、アイルランドのキリー環状道路をドライブしていた際、カートのTシャツを着たヒッチハイカーを見かけたことで「音楽を続けろという宇宙からのサインだ」と直感し、前を向く決意を固めたと語っている。