フランス・パリの名所エッフェル塔で、女性従業員を現場から排除した対応をめぐりスタッフによるストライキが発生し、施設が一時閉鎖される事態となった。
問題となったのは9月7日に実施された1日限りのストライキで、背景には5日にヒンドゥー教団体「BAPS」の視察団が訪問した際の対応がある。BAPS側から事前に出されていた「女性との接触を制限してほしい」という要請に応じ、現場では女性従業員が通常の配置から外されて男性従業員へと差し替えられたほか、特定エリアへの立ち入りを禁止されて別室での待機を命じられていた。
この事態に対し、スタッフ側は「性別を理由に女性従業員が追いやられ、存在を消されるような業務指示が出された」と強く反発。「男女平等と差別是正の理念に著しく反する」とし、「エッフェル塔はフランスの象徴であり、推進する価値観やスタッフへの接し方においても模範であるべきだ」と訴えて抗議のストライキを断行した。
エッフェル塔の公営運営会社「SETE」はBAPSからの要請を受理して受け入れた事実を認め、「男女平等の原則や中立性に反する不適切な対応だった」と釈明した。また、BAPS側も「事態によって傷ついたすべての人々に深くお詫び申し上げます」と謝罪文を発表している。
パリ市長のエマニュエル・グレゴワール氏はこの対応を不適切と非難し、市として事態の全容解明に向けた詳細な調査を命じた。ストライキの終結に伴い、エッフェル塔の営業はすでに再開されている。