akiya_b

退会したはずのスポーツジムから会費が引き落とされていた→これって返金してもらえる?【弁護士が解説】

夢書房 夢書房

Aさんはスポーツジムに通っていた。しかし次第にジムへ行く回数が減っていき、ついには退会することに。

それから2年後のある日、Aさんが銀行口座を確認していると、ジムを退会したはずなのに毎月の会費が引き落とされていたことに気付いた。すぐに店舗へ問い合わせたものの「退会の記録が確認できない」と説明され、退会手続きの状況を改めて確認することになった。

Aさん自身は退会手続きを済ませたつもりだったが、退会届の控えなどは保管しておらず、手続きをいつ頃したのかもはっきりとは覚えていない。このような場合、Aさんは引き落とされ続けていたジム会費を返金してもらうことは可能なのだろうか。弁護士の松井華恵さんに話を聞いた。

退会後も会費が引き落とされた場合の対処法

ー退会したはずのスポーツジムから会費が引き落とされ続けていた場合、返金してもらうにはどうしたらいいでしょうか?

退会したにもかかわらず、その後も会費が引き落とされていた場合は、まず契約内容や会員規約を確認し、退会手続きが適切に行われていたかを確認することが大切です。返金を求めたい場合は、事業者へ事情を説明し、引き落としが続いている理由や退会手続きの状況を確認するとよいでしょう。

ただし、退会手続きが完了していたことを証明できない場合、返金に応じない事業者もいます。話し合いで解決しない場合は、消費生活センターへ相談するとよいでしょう。

ー退会したことを証明するためには、どのような書類や記録が証拠として有効ですか?

退会手続きを行ったことを示す資料としては、退会届の控えや退会受付メール、退会完了画面のスクリーンショット、事業者とのメールやチャットのやり取り、電話で手続きをおこなった場合は通話日時の記録など、退会手続きをおこなったことが確認できる資料を保管しておくことが重要です。

また、契約書や会員規約も併せて保管しておくと、退会方法や条件を確認する際の参考になります。事業者との間で認識に相違が生じた場合には、これらの記録が手続きをおこなった経緯を説明する資料となるため、削除せず保存しておくことが望ましいでしょう。

―「退会した」「退会していない」といった認識の食い違いは、どのような場合に起こりやすいのでしょうか。

このような認識の食い違いは、契約内容で定められた退会方法や申出期限を十分に確認しないまま手続きを進めた場合や、所定の退会手続きが完了していなかった場合に生じることがあります。とくにオンラインで手続きをおこなうサービスでは、解約手続きがうまくできない、事業者と連絡が取れないといったトラブルもみられます。

そのため、契約時には解約条件を含めた契約内容を確認し、退会時には所定の手続き方法や申出期限を十分に確認したうえで手続きを進めることが重要です。

◆松井華恵(まつい・はなえ) 弁護士/Authense法律事務所
第二東京弁護士会所属。慶應義塾大学法学部法律学科、同大学大学院法務研究科を修了。企業法務や不動産法務を中心に、労働問題や一般民事事件にも取り組む。法的トラブルの解決だけでなく、紛争を未然に防ぐための丁寧な対応を心がけている。
▽Authense法律事務所ホームページ
https://www.authense.jp/

よろず〜の求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース