女優のシアーシャ・ローナン(32)が、映画「007」シリーズで悪役(ヴィラン)を演じることに「大真面目に取り組みたい」と意欲を示した。同シリーズに「若い女性の悪役」が登場することの意義を感じているという。
英映画誌エンパイアの取材に応じたシアーシャは「ダークな役をやってみたい。ジェームズ・ボンドの悪役になりたいと言ったのは冗談ではなく、大真面目。特に若い女性の悪役が存在することは興味深いと思う。抑え込んできた怒りをどこかにぶつける姿を見せることは、女性たちにとってもかなり面白い要素になるはず」と語った。
シアーシャは2025年9月にトロント国際映画祭でワールドプレミア上映されたダークコメディスリラー映画「バッド・アップルズ」で、粗暴な生徒に対処を迫られる小学校教師のマリア・スペンサー役を演じた。同作で悪役的な立ち回りを演じたものの、「演じ得る限り最も簡単な悪役」だったそうだ。「物語の眼目であり、脚本が見事である理由は単なる善悪二元論を超えている点にある。自分が同じ状況に置かれたらどうするか分からないけど、マリアが完全なサイコパスだとは思わない。演じられる中で最も簡単な悪役だと思う」
かつてボンド役候補として名前が挙がった俳優のジャック・ロウデンと結婚しているシアーシャは、以前からボンドの悪役を演じたいという意向を表明していた。07年公開の「つぐない」で13歳にしてアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされ注目を集めるなど、シアーシャはアカデミー賞に4度ノミネートされている。
24年に出演したポッドキャスト番組「Happy Sad Confused」で、「ボンドと恋愛関係になるのではなく、完全な悪役として登場させたい。ハビエル・バルデムのような存在感ね。悪役は超金髪で冷徹な見た目に描かれがちだし、自分も金髪だから、その役にぴったりハマってしまうのは自覚している」と語っていた。
また、25年2月に「Amazon MGMスタジオ」が、長年プロデューサーを務めてきたバーバラ・ブロッコリ氏とマイケル・G・ウィルソン氏から「007」シリーズのクリエイティブ・コントロールを引き継ぐ前、シアーシャは「(もし出演できるなら)従来のステレオタイプを破りたい」と個人的な希望を明かしつつも、配役やキャラクターの採用はすべて当時のプロデューサーであるブロッコリ氏にかかっていると言及していた。