文筆家の東良美季氏が25日、自身のブログを更新。13年間住んだ築56年のアパートからの引っ越しを報告した。
住んでいたアパートは、今年5月に下の階が火事になり、東良氏の部屋は無事だったものの、大家さんから建て直すために立ち退きを求められ、この日の引っ越しとなった。東良氏は「この街は住みやすいし部屋の家賃も安いのでもっと長く暮らすつもりだった。なので内心は不本意な決断」といいつつも、「今日から住む部屋で10年暮らすとしたら、僕は78歳になっている」と、今後の10年について真剣に向き合うようになったと述懐。「次の次の移住先、まさに終の棲家のために備えなければと、本気で考えなくてはと思うようになった。ナマケモノで考えたくないことは後回しにしてしまう僕にとっては、いい教訓でありきっかけだったと思う」とつづった。
アパートは2階建て。午前中の引っ越しを前に「もう今日の午後からは誰も住まないし、もうすぐ取り壊されるのでブログにアップしても差し支えないだろう」と自身のアパートを公開。昭和を感じさせるノスタルジックなドア回りで、扉にはアルファベットの部屋号の文字がある。「やはり1970年という施工年が関係しているのではないか? A号室、B号室と付けるのがオシャレな時代だったのだ、きっと。長い間ありがとう」と感謝。「そして56年間お疲れさまでした」と取り壊しが決まった古巣をねぎらった。
東良氏は1958年11月13日生まれ。大学卒業後、グラビア誌編集者や音楽PVディレクター、グラフィック・デザイナーを経て、2000年頃より執筆業。毎日ブログを更新。自身のXにも住んでいたアパートの部屋の様子などをアップしている。
また東良氏の父は、インテリ系悪役などで活躍した俳優の戸浦六宏さん(1993年3月25日没、62歳)。鋭い眼光で、隈のある容貌で、時代劇の悪代官なども多く演じた。京都大学で先輩だった大島渚監督から誘われ、高校教師を辞し、俳優の道に。デビュー作の「太陽の墓場」以降も多くの大島作品に出演した。「戦場のメリークリスマス」では、軍事会議通訳者を演じ デヴィット・ボウイとの2人だけのシーンもあった。東良氏によれば「初日リハーサル、その一挙手のみでボウイの役者としての才能、独創的な演技プランに驚愕した」と語っていたという。