友人の結婚式に招待された!お祝いしたい気持ちと同時に、ご祝儀に加え交通費、女性ならばドレスやヘアメイク、場合によっては着物の着付け代も必要になってくる。ネット等で調べると友人の場合のご祝儀相場は「3万円」。お祝いしたいけど正直キツい。一方、1万円を包んだゲストや、夫婦で出席して3万円だったことに「正直モヤモヤした」という新郎新婦の声もある。そもそも友人3万円の祝儀が妥当?ウェディングプランナーの岩田美生さんに聞いた。
友人=3万円という金額は、実はここ数十年変わっていないという。バブルの頃から、日本の経済が低迷した時代も、ずっと3万円だったという。現在、その3万円は妥当な金額なのだろうか。
披露宴でまず一番大きな金額を占めるのは料理代。料理とドリンクで2万円前後。もちろんフランス料理のコースや懐石といった着席した正餐スタイルではなく、ビュッフェ形式にすると費用を抑えられる。若いカップルの場合、ビュッフェ形式に抵抗はないが、岩田さんは「ご祝儀として3万円を包んだゲストにビュッフェ形式で料理を提供すると、『3万円に見合わない』と感じる方もいるため、ビュッフェの場合は会費制にした方が良いですよ」とアドバイスするという。
さらに「一度、親御さんに相談して、それでもよいか確認を取ってもらうようにしています」と岩田さん。実際、年配の親類などを呼ぶ場合、親世代からビュッフェはNGの回答が返ってくることが多いという。
また「披露宴会場の装花、司会者や音響、その他の固定費があり、そちらは新郎新婦が負担している」ため、通常のおもてなしをすれば、“披露宴で黒字"はまず都市伝説なのが実情。
さらに遠くから来る招待客には、全額ではないが「お車代」を新郎新婦側が負担する場合も多い。つまり高いとも思う3万円という金額も、招待客のために使われているもの。また招待客からすればご祝儀は純粋にお祝いの気持ちであると同時に、主催者である新郎新婦が披露宴の飲食や引き出物に対する負担が少なくなるようにという意味合いもある。
2万円もあれば、レストランで美味しいコースが食べられる!と思う人がいるかもしれないが、60~100人規模の食事を一斉に作り、サーブするには通常のレストランよりも人件費も格段にかかってくる。様々な費用の点からも、ご祝儀に3万円という金額は、よく考えられた数字のようだ。
一方で岩田さんは、「3万円という金額には一定の合理性がありますが、今の日本経済を考えると、ゲストにとって負担が大きく、時代に合わなくなってきているとも感じます。ご祝儀3万円から脱するためには、金額だけではなく、日本の結婚式業界の仕組みそのものを変えていく必要があると思います」と話す。
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岩田美生(いわた・みお) フリーウェディングプランナー。オリエンタルランドでキャストを経て、人財育成を担当。ディズニーブランドホテル開業プロジェクトにも参加。大手ブライダル会社を経て、(株)Colorfraiseを設立。累計3000組以上に携わり、「NOと言わないフリーウェディングプランナー」として、従来の枠にとらわれないオーダーメイドウェディングを手がけている。