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大ヒットドラマ脚本家が演劇に本格挑戦 旗揚げ公演で鈴木砂羽&いしだ壱成が初共演…「あうんの呼吸で」

北村 泰介 北村 泰介
初共演となる舞台で夫婦を演じる、いしだ壱成(左)と鈴木砂羽
初共演となる舞台で夫婦を演じる、いしだ壱成(左)と鈴木砂羽

 テレビドラマのヒットメーカーとして知られる脚本家・伴一彦氏(71)が本格的な演劇界への進出を果たす。伴氏のデビュー45 周年を記念した新シリーズ「伴一彦プレイボックス第1弾」と銘打ち、脚本を手がけた舞台「死が二人をわかつまで」が24 日から28 日まで東京・新宿のサンモールスタジオで上演される(全7公演)。伴氏、初の舞台共演で夫婦を演じる鈴木砂羽(53)、いしだ壱成(51)が、よろず~ニュースの取材に対して思いを語った。

 伴氏は、田村正和さん(2021年死去、享年77)のコメディドラマ路線を決定付けたTBS系「うちの子にかぎって…」(1984年)や「パパはニュースキャスター」(87年)、中山美穂さん(24年死去、享年54)主演のフジテレビ系「君の瞳に恋してる!」(89年)や「逢いたい時にあなたはいない…」(91年)といったヒット作を連発。その後も、日本テレビ系「ストレートニュース」(00年)や「サイコドクター」(02年)など数多くの作品を手がけた。

 古希を超えての舞台挑戦。伴氏は「大学時代にシェイクスピアに魅了されましたが、演劇はずっと観るだけの立場でした。2000年頃から小劇場を中心に年間150本以上観るようになり、これまで書いてきたテレビや映画、また大劇場にはない演劇の魅力にハマり、遅ればせながら“作る側”になりたいと思ったのでした。今回素晴らしいご縁によって実現しました」と説明した。

 さらに映像作品と舞台の違いに関して、伴氏は「まず、題材ですね。テレビドラマや映画でできることを舞台でやってもつまらないですからね。また、生身の俳優と同じ空間を共有しながら物語に没頭できることも、テレビドラマにはない魅力だと思います」と付け加えた。

 同作には鈴木、いしだ、下京慶子(33)、田島亮(38)という4人の実力派俳優が出演。伴氏は「2組の夫婦の、ヒリヒリとした会話劇です。結婚とはなにか、夫婦とはなにか、楽しみながら考えていただければと思います。鈴木砂羽さん、いしだ壱成さん、田島亮さん、下京慶子さんという、これ以上ないキャスティングです」とアピールした。

 いしだは「数年前に伴先生をご紹介いただき、折に触れて演劇の話に花を咲かせ、『何かやろうか』というのがきっかけでこの『伴一彦プレイボックス』スタートいたしました。光栄なことに、僕はそのスターティングメンバーの1人です」と明かした。鈴木は「いしだ壱成さんをはじめとするプレイボックスの立ち上げチームの皆さんからお声がけをいただきました。台本を読んでまず感じたのは、単なるサスペンスではなく、人が生きる中で誰もが抱える感情や葛藤が描かれている作品だということです。私が演じる沙織(※役名)も、決して完璧ではない人物です。さまざまな想いを抱えながら生きている彼女を、ぜひ演じてみたいと思い、出演を決めました」と振り返った。

 2人との仕事は「今回が初めて」という伴氏。「いしださんは、お父さんの石田純一さんと『結婚の理想と現実』(91年、フジテレビ系)など何本かご一緒しました。鈴木さんはデビュー作の「愛の新世界」(94年公開の映画)以来ずっとご一緒したいと思っていました」という。

 鈴木は「誰かを守りたい気持ちや、信じたい気持ちが、ときに人を追い詰めてしまう。この作品では、その人間らしい矛盾が丁寧に描かれています。舞台の魅力は、役者同士がその場で感情をぶつけ合い、お客様と同じ空間で物語を共有できることです。毎公演少しずつ違う“生きた感情”を感じていただけると思います!」と意気込む。いしだは「技巧派、憑依(ひょうい)型、頭脳俳優、超実力派という、それぞれに違う個性がピリッと光る俳優4人での会話劇だということ。しかも、サンモールスタジオという超至近距離で芝居を堪能できるスペシャルな環境でお届けできるというところだと感じます」と見どころを挙げた。

 目前に迫る本番。いしだは「伴一彦氏が書き下ろしたキッチュでソリッドな台詞の数々。少人数での会話劇の妙を楽しんでいただきたい。微妙な間、俳優同士の阿吽(あうん)の呼吸、会話の緩急。そういった当たり前だけど、絶妙な俳優たちの演技をじっくり観ていただきたいと思います」と手応えを示した。鈴木は「登場人物それぞれの想いが交錯し、観る方によって受け取り方が変わる作品だと思います。観劇後に誰かと感想を語り合いたくなるような作品になればうれしいです。キャスト・スタッフ一同、丁寧に作品づくりに取り組んでいますので、ぜひ劇場でこの物語をお楽しみください!」と呼び掛けた。

 伴氏によると、今秋に第2弾、来年に向けては「エンタメ寄り」の第3弾を構想中という。まずは、その一歩となる公演に全力投球する。

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