急激に日中の温度が上昇しています。
この急激な気温の変化で体調を崩す方を多く認めます。
この季節に多く認められる不具合が、めまい、ふらつきです。
人は、目に見えない汗をたくさんかきます。このような汗を不感蒸泄(ふかんじょうせつ)といいます。この不感蒸泄を大量に生じ、脱水傾向からめまい、ふらつきが起こることがあります。
この季節に認められるめまい、ふらつきは、意識的に水分を摂取することで改善傾向に向かうことがあります。
水分といっても、コーヒー、紅茶、緑茶は控えてください。カフェインが入っていますので、利尿効果が強く、飲水の効果が乏しくなります。ビールなどのアルコール飲料も、やめておいた方が賢明です。アルコールには、抗利尿ホルモンを抑制する効果があります。簡単にいうと尿量が増えて、脱水傾向に陥りやすいのです。
水分を摂取するのであれば、水道水を沸騰させて冷ましたものか、お白湯を勧めています
痛風をお持ちの方も要注意です。意識的にアルコールを控えて水分を出来るだけ摂ることをお勧めします。発作が出やすい季節です。
熱いお風呂で長時間ぬくもる、サウナに入る、激しいスポーツをするなどの大量の汗をかくことは、脱水傾向に陥りやすく痛風発作を誘発します。知り合いの方から、サウナに入っていると足が突然腫れて痛風発作が出現し、非常に困ったと伺ったことがあります。
また、テレビのコマーシャルでよくやっている「熱中症対策に…」と皆さんがよく知っている有名な経口補水液、スポーツドリンクも危険です。
医師の指導のもと適切に飲むのであれば問題ありませんが、この季節に多く認められるのが、高血圧の患者さんの血圧が原因不明で上昇したり、糖尿病の患者さんの症状が急激に悪化したりすることです。以前に糖尿病の患者さんが「熱中症対策で、朝、昼、晩とスポーツドリンクを飲んでいます」と私に話されたので、慌てて血液検査をしましたところ、予想通り急激な症状の悪化を認めました。
熱中症対策で一番正しいことは、暑い時間帯の外出を控えること、室内の温度を適温にすることです。
どうしても外出をしなければならないときは、日傘や携帯の扇風機など持参し、飲水をこまめにすることが大切です。
お子さんも気をつけなくてはいけません。毎日、清涼飲料水やスポーツドリンクを飲みすぎて、糖尿病を発症する子どもがいることも問題になっています。
高血圧、糖尿病などの持病をお持ちの方の熱中症対策は、一筋縄ではありません。必ず、主治医と相談の上、適切な対策をとることをお勧めします。