50代以上をターゲットにした「ハルメク生きかた上手研究所」はこのほど、50~88歳の女性533人を対象に「『推し』に関する意識・実態調査」を実施、結果を公表した。
「推し」の有無については、2022年から23年にかけて10ポイント以上増えたが、それ以降ほぼ横ばいとなっている。26年度の年代別では「推し」がある(いる)割合は50代、60代で50%前後と、2人に1人が「推し活」に関心を持っている。
「推し活」を「1人で推している」は57.7%。複数で推す場合は、「配偶者・パートナー」が33.6%で最も多く、「推しができる前からの友人」が27.1%、「推しを通じて知り合った人」が25.2%、「娘」が23.4%で続いた。
「推し」に関してお金をかけている人は81.8%と昨年より12ポイント増加したが、1人当たり年間費用の平均は11万348円とやや減少した。ただし、5年間で見ると昨年に次いで2番目に金額が多かった。
お金を使う項目では、「応援グッズ」「本・雑誌・関連書籍など」が増加。一方、「遠征費」「チケット代」「映像・音楽の購入費」は減少した。
推しパターンの推移を見ると、才能やスキルに心を揺さぶられる「異才惚れ推し」が26.5%で最も多く、近年増加傾向にある。初めて見たり聴いたりして感動した「一目惚れ推し」が18.2%で続いたが、5年前と比べて10ポイント以上減少している。見た目のカッコよさで推す「外見推し」は昨年の3.3%から7.5%と大幅に増えた。
推す「対象」は、50代で「日本の男性アイドル」、70代以上では「スポーツ選手」が最も多くなっている。全年代で多いのは「バンド・アーティスト(国内)」だった。
自由回答では、「予定を少し先に入れることで生きる活力みたいなものが湧いてきます。ライブの間は妻やお母さんである自分を忘れられて、一個人に戻れる感覚があります(57歳)」「娘が先にはまり、一緒に見ていたら自分もはまってしまった。推しを見ていて元気になり幸せな気持ちになるので(53歳)」「一人暮らしになってからいつでも自分の都合だけで応援に行けるのでのめり込むようになりました。今は癒しであり頑張る意味になっています(61歳)」など、推し活を日々の活力としている様子がうかがえる。
また、「推しに会うためダイエットした(53歳)」「昔は情報を仕入れる手段が限られていたがSNSのプラットフォームが増え、XだけでなくインスタやTikTok、YouTubeまで観なければならず、結果スマホスキルがあがる。画像だけでなく、動画編集もせねばならないと思っている。簡単なHTMLや画像加工もできるようになった(65歳)」「美容室へ行く回数が増えたこと。マニキュアやまつ毛のエクステンションを始めた(74歳)」など、具体的な行動や経済活動にもつながっている。
一方で、「とにかく最近はチケット代が爆上がりで大変。宿泊代が重なるのも痛い。でも欠かせない(57歳)」「イベント等遠方になったりするので、費用、体力、日程調整などなどが難しくなった(65歳)」「猛者の集まりなので、推しに対する知識の深度についていけないことがある(68歳)」「チケットがなかなか取れない(68歳)」など、価格高騰に加え、チケット情報入手のためにアンテナを張り続ける大変さなどの悩みが挙げられた。
◆ハルメク生きかた上手研究所調べ