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ポール・マッカートニー83歳、色あせぬジョンと「イマジン」への思い「世界があるべき美しいビジョン」

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ポール・マッカートニー
ポール・マッカートニー

 ポール・マッカートニー(83)が、故ジョン・レノンの名曲「イマジン」について、世界中で紛争が続く今なお痛切な現実味を帯びた「美しいビジョン」であると語った。

 BBCラジオ「Tracks Of My Years」でパーソナリティのヴァーノン・ケイのインタビューに応じたポールは、自身の人生とキャリアを形作った10曲を選出する中で、1971年にジョンがリリースした「イマジン」について言及し、クリエイティブなパートナーシップを振り返った。

 最近の「Got Back」ツアーでザ・ビートルズの過去作への世界的な関心を再燃させたポールが、ジョンの最も有名なソロ曲が、今なお人々の心に響き続けている理由をこう説明した。「『イマジン』は、ジョンが作った素晴らしい曲の一つだ。ジョンと何度も一緒に仕事をしてきた僕にとっては、あのピアノのパートを弾きながら曲を書いている姿が目に浮かぶ。それは世界がどうあり得るかを示した美しいビジョンだ。残念ながら、それを聴くと心の奥底では『そんなことは起こらないだろう』と思ってしまうこともあるが、もしすべてが現実になったらどれほど最高だろうか。特に昨今の世界情勢を考えると、多くの人々がそのような美しい現実を想像したいのだと思う」

 現在、ビートルズへの関心が再び高まっている背景には、ピーター・ジャクソン監督によるドキュメンタリーシリーズ「ザ・ビートルズ:Get Back」の成功や、ポール、ジョン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの生涯を描くサム・メンデス監督による4部構成のビートルズ伝記映画プロジェクトへの期待がある。

 ポールは同番組で、バディ・ホリーやエルヴィス・プレスリー、ザ・キンクス、ヒューマン・リーグの楽曲をお気に入りに挙げたほか、ローリング・ストーンズの新作アルバムにベーシストとして参加したレコーディングについても振り返った。

 ポールによると、ディナーの席でロン・ウッドにプロデューサーのアンドリュー・ワットを推薦したことがきっかけで、自身もセッションに誘われたそうだ。「そこに立って演奏しながら『僕はストーンズと一緒に演奏しているんだ』と思った。長年の友人とはいえ、いざ一緒に演奏するとなると特別な気分だったよ」と興奮を語った。

 今回のラジオ出演は、5月29日にリリースされたポールのニューアルバム「ダンジョン・レインの少年たち」のプロモーションの一環でもある。同新作のタイトルは、世界的な名声を得る前にポールが幼少期の大半を過ごしたリヴァプールの地域に由来しており、記憶とノスタルジアに深く根ざしている。

 ポールは「アルバムの半分は思い出の場所を巡るノスタルジックな曲だ。僕はリヴァプールのとても愛情深い家庭で、素晴らしい親族に囲まれて育った。しかし、ジョン・レノンは3歳の時に父親が家を出ており、リンゴ・スターも同じような境遇だった。自分がどれほど恵まれた環境で育てられたか、後になって気づいた」と語り、原点への感謝を口にした。

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