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早期発見&治療が大事な食道がん 飲酒・喫煙にリスク 飲んで顔が赤くなる人は要注意

悠々〜ライフ

谷光 利昭 谷光 利昭
画像はイメージ(eddows/stock.adobe.com)
画像はイメージ(eddows/stock.adobe.com)

 ある著名人が食道癌(がん)で逝去されました。比較的お若い年齢での訃報にショックを受けられている人が沢山いらっしゃいます。心からお悔やみ申し上げます。

 以前から申し上げていますが、早期の癌、進行癌でも比較的早期であれば、症状はほとんどありません。 

 比較的進行した癌においては、様々な症状が出現します。

 食道癌における典型的な症状は、嚥下(えんげ)時の詰まる感じです。その他の症状としては、体重減少、胸部違和感、声がかれた状態の嗄声(させい)、一般的に「せき」と呼ばれる咳嗽(がいそう)などです。

 食道癌のリスク因子は、飲酒、喫煙です。特にアルコールを摂取して、顔が赤くなる人は要注意と言われています。 また、アルコール度数の高いお酒を好んで飲む人も要注意とされています。

 早期発見、早期治療が、最善の治療とされています。

 そのためには、内視鏡検査を定期的に受けることをお勧めします。健康診断でよくあるバリウム検査では、早期食道癌を見つけることは極めて困難です。内視鏡検査でも早期の食道癌を見つけることは、困難なことがあります。

 そのために、一昔前は早期食道癌を見逃さないように、内視鏡検査を受ける患者さんすべてに、ヨードを食道に散布して発見率を増やしている病院もありました。現在では、光の波長を変化させることにより、立体構造が強調される特殊な装置を有した内視鏡が普及しており、以前のような手間を省くことができ、簡便に早期食道癌の発見が可能になってきています。

 食道は胃、小腸、大腸と違って漿膜(しょうまく)という外膜が存在しません。また、周囲に心臓、肺、大動脈、肺静脈、神経と言った重要な臓器が隣接しています。漿膜という防御壁が1枚少ないために、比較的容易に周囲の重要な臓器に進展していくことが重要な問題の一つです。

 早期食道癌で、一定の条件を満たしていれば、内視鏡治療だけ根治することも可能ですが、早期食道癌でもある一定の進行を認めれば追加切除として外科的治療が行われます。食道癌の手術は非常に困難で、合併症を認めれば死に至ることもあります。このような理由から手術適応の病変であっても放射線治療、抗癌剤の投与のみ施行されることもあります。

 しかしながら、最近の放射線治療、抗癌剤治療は劇的な治療成績があり、手術を拒否される患者さんも出てきています。兵庫医科大学上部消化管外科の篠原教授の教室では、外科、内科が一体となり集学的治療を施し、素晴らしい結果を発表されています。

 治療困難な病気ではありますが、明るい未来も見え始めています。

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