日本維新の会の吉村洋文代表(50)が22日、府庁内で取材に応じ、同党の地方議員が“国保逃れ”を行っているとの疑惑について「調査中です。中司幹事長が今、全特別党員に対して調査をしていますので」と述べ、議員や地方自治体の首長を対象にした調査を行っているとした。
10日の大阪府議会での自民党府議が質疑で、政治家など国民健康保険に加入すべき個人事業主を一般社団法人の理事に就任させ、国民健康保険から社会保険に切り替えさせることで保険料を抑える脱法的な手口があると指摘。維新の地方議員と同姓同名の法人理事がいたと追及した。
吉村氏は「自民党の府議から(問題となった一般社団法人の)登記簿をもらいましたので、その日から調査の指示をして、継続中です」と説明した。
さらに「議会の場で、国会議員ではないかという指摘もありましたけれども、全くの同姓同名で別人ということでありました。その一方で、兵庫の地方議員4名がそれに該当するということですから、今調査をしています。その登記簿の該当者だけではなくて、全特別党員に対してやるべきだという判断をいたしましたので、中司幹事長がこれをやっている最中です。調査等を取りまとめれば、発表させていただきます」と、調査結果を公表するとした。
記者から、調査結果公表のめどを問われた吉村氏は「全特別党員に対する調査が今週の金曜日だったと思うので、取りまとめ次第当然、発表させていただきます」と回答。年内に調査結果を公表するかどうかという問いには「それはちょっと難しいんじゃないですかね。中司幹事長に任せてますので…まずはですね。最終的には当然、僕が責任を持ってやっていきます。今調査中です。年内はちょっと、どうなのか分からないんですけど」として否定的だった。