8日開票されたれいわ新選組の代表選で、3期目の続投が決まった山本太郎代表(51)が9日、国会内で会見した。
山本氏は党の課題や3期目の目標について「腐った国会に対して、徹底的にあらがうという政党としてはまだまだ力が弱い。(衆参の国会議員)15人の持てる力をすべてそちらに振り向けるってことが重要」「現在15人の国会議員がいますけれど、要は与野党の茶番を打ち砕きに行くんだということの、さらに力を強めていく必要がある」と決意を述べた。
約1時間半の会見中、何度か「私のさまざまなやりとりが、顔が怖いっていう話が多いんですよ。きょうは笑顔でやろうと思っていたのに、一切無視してやってました。ここから笑いますね」などど思い出したように切り出し、わざとらしく笑顔をつくった。
記者団から「顔が怖いので笑顔で、というのはどこからの指摘なのか」と問われた山本氏は「『ちょっと顔が怖いわ』みたいなことは、国会内だけじゃなくて外からも言われる。そりゃそうですよ…厳しいこと言っているときに、笑いながら言う人なかなかいないですよね。でも、厳しいことを言ってる時に厳しい顔になってしまうってことは、ビジュアル的に見ててつらいものがあるっていう人たちの意見もあるので、そこは確かにそうだなと思います」と答えた。
さらに「練習しなきゃダメなんですね…。きょう練習しようと思ったんですけど、全然練習できてませんですね。かなり訓練といいますか、修業が必要な部分になってくるかなというふうには思います」と苦笑い。「世の中の状況が厳しくてしんどい話が多い中、政治的な話も、そういうものの延長であるということに対して、疲れてしまうっていう人たちもいらっしゃるでしょうね。うまくいくかどうかは分かりませんけれども、笑いながらやりたいと思います」と目標を掲げた。
党のイメージ戦略についても問われた山本氏は「広告宣伝のプロというか、そういう人たちの手を借りるっていうのは各党やっていると思う。完全にもう…ほとんどの政党、そういうものの力を借りていると思うんですね」と指摘。その上で「一方で私たちは、そういうところに問い合せてみたりとかしても、門前払いされちゃうんですよね。すごくないですか?ご商売でやられているんですよねってことなんですけれども…」と自虐的に話した。
山本氏は「まあ…そこから得られる多少の利益で逆にマイナスになるのは嫌だ、みたいなことなのかもしれません。ビジネス上でれいわと繋がってますっていうことをあまり思われたくないというか、何かしら利益を得たとしても非常に薄いものだろうし、そういうことと関わらずに、普通に大きな案件に恵まれることを目指していくっていうような考え方なんですかね」と、断られる理由を推察した。
「広告宣伝の中でけっこう有名な方とかたくさんいらっしゃるじゃないですか。コピーライトで非常に優秀な方だったりとか、そういう方々にお声がけしたりすることはあったんですよ。『お願いできないですか?』ってこと。何年か前ですね。でも、皆さんていねいにお断りいただいたりとか、スルーされたりとか…いろんな形ですね」と状況を説明した。
山本氏は「イメージ戦略ってことを考えた時に、なかなか難しいんだけれども、もうむき出しでいくしかないかな。これまでやってきたことを貫くしかないかなと。さらにむき出しになってもいいんじゃないかなというふうに思います。うっとうしい、見ててなんか鼻につくし、なんかめんどくさいヤツだなとは思うけれども、言ってることにブレはないとかっていうふうに、国民に気づいていっていただけるように。まだまだ浸透していないというか、まだ存在を知られていないとかっていうことだと思うんですよ。慣れてくると思うんです」と力説した。
「結局、イメージ戦略としてやっていきましょうって言ったって、自分たちの中でやっていくのはやっぱり限界がある。金っていう部分だけじゃなく、これは(イメージ戦略を引き受けてくれる)受け手がいないっていう部分も併せて考えると、よりむき出しの俺たちを見せてやろうぜっていう、そういうことかなというふうに思います。イメージ戦略もクソもない、むき出しでいくぜ。そんな感じです。ズルむけのれいわを見てもらいます」と語った。