8日に開票されたれいわ新選組の代表選で、3期目の続投が決まった山本太郎代表(51)が9日、国会内で会見した。
山本氏は「きのう、れいわ新選組の代表選の開票がありまして、新代表ということになりました。年内は旧代表というか代表のままなんですけれども、年が変わって新代表ということになる」と述べた。
任期は3年間。共同代表、幹事長などの役員人事については「人事に関しては、いま発表するということにはならない。私の任期は、私の認識の中では今年いっぱい、新代表選出で来年からということになりますので、来年国会が動き出す前ぐらいにおそらく、発表させていただくことになる」と説明した。
2019年の結党以来2回目の代表選を制した山本代表は、党の課題を問われ「腐った国会に対して、徹底的に抗うという政党としてはまだまだ力が弱いと思っています。15人の持てる力をすべてそちらに振り向けるってことが重要」と強調した。
「現在15人の国会議員がいますけれど、要は与野党の茶番を打ち砕きに行くんだということの、さらに力を強めていく必要があると思っています。大政翼賛化を許さないってこと。結局、今の状況は何に向かっているかといったら、最後のひと儲けに向かっているわけですね。最後のひと儲けってなんだ?って言ったら、私は戦争ビジネスだと思っています」と力説した。
れいわが“山本太郎頼みの党”との指摘には「そうはなっていない。国会の中での議論だったり、さまざまな活動を見ていれば、それぞれが活躍をしていて…っていうような幅は広がっている。私は20年芸能の世界にいたので、一定他の人たちよりも下駄を履けて…ってのは当たり前の話ですから、これはもう時間とともに解消されていくことだろう。山本太郎ひとりの政党というようなイメージは当然ついて回るかとは思うんですけれど、一方でその中でも着実にそれぞれが育っていっている。政府だったり、さまざまな不条理に対して、さまざまなものを突きつけて国会の中で活動しているっていうのが現状」と反論した。
党勢拡大について「私たちがやらなきゃいけないことは何かというと、やはり議員の数を増やしていくしかないんだろうってことです。それが唯一、国会の中で調整できるカードになる。それ以外は幻みたいなものです。簡単に反故にされるし…揺るぎなく交渉がやれるっていうことに関してのカードは、議席数の増でしかないと。15ではまだ無視される存在。ここを解消していくために、やはり地に足をついた活動をしていくしかない。それに尽きますかね」と決意を述べ、他党との連携を否定していた。