家族が亡くなった後に直面する「遺品整理」は、感情的な負担と大きな労力を伴う。故人の思い出が詰まった品々を前にして仕分けを行う作業は、精神的な辛さや物理的に大変な思いをするケースも多い。インターネットリサーチの株式会社NEXERはこのほど、合同会社アイワクリーンと共同で、事前調査で「遺品整理を行った経験がある」と回答した全国の男女176人を対象に「遺品整理の大変さ」についてのアンケートを実施、結果を公表した。
遺品整理で大変だった経験については、73.9%が「ある」と回答。多くの人にとって精神的・物理的・時間的コストを伴うことが分かる。
具体的に大変だった事柄は「何を残すか・処分するか判断が難しかった」と「物の量が多かった」が6割を超えた。「処分先の判断」や「感情的になること」も3割台と多く、専門知識や精神的なケアも必要とされている。
全体の64.8%が、処分するか迷ってしまったものが「ある」と回答。「昔のお金、切手(20代女性)」「コート等の洋服類(50代男性)」「写真、日記、手紙などつい見入ってしまうもの(60代男性)」「父親の遺品、趣味の品(60代女性)」「好きだったアイドルの品物、ポスター、レコード、CD(60代男性)」「釣り竿。捨てた後に高級な材質であったことが判明した(60代女性)」「亡き夫がやり遂げた仕事の書類がなかなか処分できずに置いていました(70代女性)」など、骨董的価値の有無が不明瞭なものから日常的な品物まで、さまざまな声があった。
遺品整理にかかった時間や期間では、「2週間から一か月」と「数か月」が25%を超えた。「1年以上かかった」も20%強に上り、作業の長期化が伺える。1日や1週間で完了するケースは少なく、多くの場合で遺族の日常生活に長期にわたって負担をかけていることが分かる。専門業者に頼むこともひとつの方法だが、生前からコツコツ整理していくことが肝要だ。
◆合同会社アイワクリーン(https://aiwaclean.com/)