国民民主党の榛葉賀津也幹事長が28日、国会内での定例会見で、衆院会派「改革の会」の斉木武志=比例北陸信越=、守島正=大阪2区=、阿部弘樹=比例九州=の各衆院議員が、自民党会派に合流し、衆院で230議席だった自民、日本維新の会の衆院会派が233議席で過半数となることに言及した。
榛葉氏は、3氏が維新から除名されたことを指摘し「維新を抜けた方々ですね。その方々が維新を別れて、今度維新が連立を組んでいる自民党に入ったと。複雑だね。まさに政界メリーゴーラウンドだ。何があるか分かりません」と揶揄(やゆ)した。
衆院では、少数与党が解消されることについて「自民党も自民党で必死じゃないですか。この政治の世界は数が大事ですから。今まで衆議院で過半数なかったのが、これで過半数いったと。ただね…参議院では依然、6(議席)足りないね。ますます参議院の重要性がクローズアップされることになると思います。国民が考えている真っ当なことを、数の力で否決をすれば、それはまた、必ず選挙で返ってくると思いますので、過半数行ったからといっておごることなく、謙虚な姿勢で法案審査、政治の議論を進めてほしいと思います」とけん制した。
榛葉氏は、国民民主党が主張する政策実現への影響を問われ「影響はないと思います」ときっぱり述べた。「数合わせで何かをやろうと、強引に政府与党の考えを押し通そうという考えを持った内閣では…高市内閣はそうではないと思ってます。より国民に寄り添っている内閣だと私は信じてますし、参院では6も足りないんですね。だから参院から来たボールを否決すればいいと、それで国民が納得するかというと、私はそうは思いません」と指摘した。
世論調査で、高市早苗首相は高支持率だとしながらも「自民党の支持率は石破内閣とそんなに変わってないんですよ。やっぱり謙虚にやらないとダメだと思います」と分析する。
自民党の“多数派工作”に「参院でN国(NHKから国民を守る党)の立花さんの部下を無理矢理引っ張ったり、また手放したり。法案を通す側の政府与党も必死ということでしょう。しかし、入れた方々がどういう形で当選をされた方なのか。他の選挙で比例で当選して、仲間に入れて、そこの有権者が納得するのか。そういう問題ですね。そもそもN国の斉藤(健一郎)議員は、もともとガーシーさんの議席でしたからね。もう忘れているかもしれないけど、やっぱり国民はよく見てると思いますよ」と疑問視した。