国民民主党の榛葉賀津也幹事長が21日、国会内での定例会見で、中国外務省の幹部が18日の日中外務省局長級協議後、両手をポケットに突っ込みながら日本の外務省幹部に対応したことについて「あまり品があるものではない」と評した。
記者団から、高市早苗首相の台湾有事と存立危機事態を巡る国会答弁を機に、中国が海産物輸入停止や渡航規制で日本経済に影響が出ているとして「発端が立憲民主党が質問したことに対して、総理が答えてたということが端を発している。どのように感じておられるか」と問われた榛葉氏は「(台湾と)具体的な地名を言ったことは初めてですけれども、高市総理が、そして茂木(敏充)外務大臣が、そして小泉進次郎防衛大臣がおっしゃっているように、基本的なラインは変わってませんね」と切り出した。
続けて「これに過剰に中国が反応して…まあ大国らしからぬ。いろいろ人間関係も外交も感情ありますけれども、世界第二の経済大国の中国の高級官僚がズボンのポケットに手を突っ込んでですね…田舎のヤンキーじゃあるまいし、ああいう態度で日本の外交官とテレビ、カメラの前で世界に絵面を発信するというのは、あまり品があるものではないなと思いました」と、外務省の金井正彰アジア大洋州局長との会談後、両手をポケットに入れながら金井氏に話しかけた中国外務省の劉勁松アジア局長の態度を皮肉った。
榛葉氏は「その後海産物とか渡航であるとかいろんなことをやっているようですけども、逆に中国焦っているんじゃないのかね」と指摘。いろんな意味で日本とのパイプが行き詰まったところもあるし。こういいったことを考えると、決して必要に圧力をかけているだけではなくて、中国外交…対日外交の焦りの裏返しとも取れなくもないね」と分析した。
「受けるも外交、流すも外交。茂木さんは上手にやってますので、日中関係については日本の外交官、しっかりやってくれていると信じてますので、様子を見守りたいと思います」と冷静な対応が必要だと強調した。