社民党の福島瑞穂党首(69)が26日、国会内での定例会見で、同党を離党した無所属の新垣邦男衆院議員(69)=沖縄2区=が、立憲民主党の小沢一郎衆院議員(83)率いる党内グループ・一清会(いっせいかい)に加わったことに「ショックです。で、とても残念です」と述べた。
記者団から、高市早苗首相(64)が高い支持率を背景に、早期の衆院解散、総選挙に打って出るという観測報道について「(解散が早まったとしたら)沖縄2区とかはどうするのか」と問われた福島氏。「沖縄2区に関してきのう(25日)、小沢一郎さんが、新垣邦男さんが小沢さんの派閥というか…入ったということを記者会見でおっしゃったというのを報道で知りました」と切り出し、衝撃を受けたとした。
19日の党常任幹事会で、新垣氏の離党を承認したとして「(前日の)火曜日の日、私たちが常任幹事会で承認する前の日に、既に新垣邦男さんは小沢事務所に行ってらっしゃるということを聞きました。そうだとすると、ずっとある程度前からこの話が、ずっとあったんじゃないかと思い…。私たち社民党には、新垣さんはしばらく無所属でいますと言っていたんですが」と“内通”を指摘した。
福島氏は「確かにまだ立憲の党員にはなってらっしゃらないかもしれないけど、立憲の中に小沢さんの派閥があるわけですから、社民党から立憲に行くのも時間の問題。あまりにも速すぎるというか、もしかしたら離党だっていうことの承認が得られる前から、もうずっと着々とやってこられたのかと思うと…。社民党こそ平和が大事、基地問題に取り組み、南西諸島における軍拡やそういう問題に取り組んできたので…本当に残念です。ショックです」とこぼした。
新垣氏の離党で、社民党は所属の衆院議員がゼロになっていた。