群馬県前橋市の小川晶市長(42)が26日までに、自身のX(旧ツイッター)を更新。25日に退職届を提出した理由をつづった。
小川氏は「本日、27日付で退職することを決断し、議長に退職願を提出いたしました。市議会の皆さまからいただいたご意見、市民の皆さまとの対話でいただいたお声を真摯に受け止め、悩み抜いた末の判断です」と、市議会の議長に退職願を出した経緯を説明した。
部下の既婚男性職員と10回以上ラブホテルで密会していた問題について、小川氏は男女の関係はないと強調していた。「私自身の行為については深く反省しつつも、事実と異なる情報の拡散や誹謗中傷には毅然と向き合い、選挙で掲げた公約を一日でも早く前に進めたい一心で職務に向き合ってきました。議会に対しても説明を尽くしてまいりましたが、その思いを議員の皆さまに十分にお伝えできなかったことは、私の力不足と受け止めています」とした。
27日開会の市議会で、市議会の7会派は小川氏の不信任決議案を提出する方針だった。小川氏は「次の定例会では、市民生活を守る重要な補正予算案や、こども基本条例をはじめとした教育・福祉に関わる大切な議案の提出が予定されています。前橋の未来に不可欠な議論が控えているこの時期だからこそ、一度市長職を離れ、自らの行動に対するけじめをつけることが最善だと判断しました。市議会の皆さまには、市民の代表として、それぞれの議案を丁寧にご審議いただき、前橋の未来のために建設的な議論を進めていただきますようお願い申し上げます」と呼びかけた。
10月17日には、自身の給与を任期満了まで50%減額する処分案を議会に伝え、続投する意向を示していた。「私の行動が、市民の皆さんにご迷惑や誤解を生んでしまったことは、どれだけ謝っても尽きるものではありません。だからこそ、今回の決断をもって一度立ち止まり、自らの姿勢を正し、信頼を取り戻すために全力で行動してまいります」「どうかこれからも、笑顔あふれる前橋の未来のために、市政を前へ進める力をお貸しください」などとつづり、出直し市長選への出馬をにおわせた。