2020年8月、大腸がんの合併症により43歳で亡くなった俳優チャドウィック・ボーズマンさん。その功績を称えるハリウッドの殿堂での式典において、妻シモーヌ・レッドワード=ボーズマンさんが深い敬意を込めた追悼の言葉を捧げた。
シモーヌさんはスピーチで「チャドは俳優や芸術家以上の存在であり、精神的な教師でした。家族や友人に支えられ、信仰に根ざし、彼を信じ守り抜いた仲間に囲まれていました」と語った。さらに「彼のビジョンを信じ、兄弟のような絆を築いた同僚たちの存在はかけがえのないものでした。今日、私たちは彼の芸術人生を称え、英雄としての遺産を刻みます。あなたは誠実に生き、真実を歩み、輝き、美しさ、優しさを兼ね備えていました。愛しています、恋しいです、感謝しています」と涙ながらに述べた。
また、チャドウィックが主演した『ブラックパンサー』で監督を務めたライアン・クーグラーも心からの追悼を寄せ、その人柄と才能を称えた。
チャドウィックはロサンゼルスの自宅で妻と家族に見守られながら息を引き取り、その後家族が声明を発表。「真の闘士であった彼は数々の手術や化学療法の合間に『マーシャル 法廷を変えた男』『ザ・ファイブ・ブラッズ』『マ・レイニーのブラックボトム』などを撮影しました。『ブラックパンサー』でティ・チャラ王を演じることは彼のキャリアの誇りでした」と伝えていた。