社民党の福島瑞穂党首(69)が19日、国会内での定例会見で、この日開いた党の常任幹事会で、新垣邦男衆院議員(69)=沖縄2区=の離党を承認したことを明らかにした。
新垣氏の離党で、社民党所属の衆院議員はゼロに。国会議員は参院議員の福島氏とラサール石井参院議員(70)の2人だけとなった。
福島氏は「衆議院議員がいなくなって、本当に残念。沖縄の基地問題に社民党は取り組んでいる。平和や憲法が危うくなっていて、存立危機事態と言われるような事態で(新垣氏が)社民党から離党するということは、本当に極めて残念です」と述べた。
新垣氏が、党勢拡大への意見の相違を離党理由にしたことについて「私自身も本人と話をして、なぜ離党なのかがよくわからないというふうに思っている。大きいところでやった方がいいと後援会の人に言われたというのは何回かおっしゃったことがあるんですが…本当になぜ離党なのか。党勢拡大をしたいと思い、離党というのがやっぱりちょっとわからない。ひと言で言えば、残念に尽きる」と困惑した。
常任幹事会や、新垣氏の離党承認を報告した全国幹事長会議などで、福島氏の責任を問う声は出なかったという。「前に進んで頑張っていくしかない。私たちは今、こんな時代にとにかく頑張って、党勢拡大、社民党をもっともっと皆さんに支援してもらえるようにやっていくしかないし、他党ともいろいろ連携したりしながら、頑張って運動していくしかない」と語った。