キャサリン妃(43)が、スマートフォンやインターネットの過剰な使用が家族の絆を損ない、人々の対面での関わりを妨げていると警告した。ハーバード大学医学部のロバート・ウォルディンガー教授と共同執筆したエッセイで、「デジタル機器は私たちをつなげると約束するが、実際にはその逆のことが多い」と述べている。
このエッセイは王室財団の幼児教育センターの公式サイトに掲載されており、キャサリン妃は「私たちは物理的にはそこにいても、心は不在で、目の前の人と十分に関われていない」と現代の家庭の姿を憂いている。
エッセイでは、温かく健全な人間関係が心身の健康に不可欠であることが研究で示されている一方、社会の流れは孤立と孤独を深める方向に進んでおり、特にデジタル漬けの環境で育つ子どもたちにとって深刻な課題だと警鐘を鳴らす。
キャサリン妃は「会話中にスマホを見たり、家族の食事中にSNSをスクロールしたり、子どもと遊びながらメールに返信したりすることは、単なる気の散りではなく、人間関係に必要な基本的な愛の形をとりあげている」と強く訴えた。
また、子どもたちが社会的・感情的なスキルを育むには励ましが必要だが、「テクノロジーに満ちた世界」がその妨げになっていると懸念。「私たちは、歴史上最も『つながっている』世代を育てているが、同時に最も孤立し、孤独で、温かく意味のある関係を築く力が乏しい世代でもある」と語っている。
夫ウィリアム皇太子も、アップルTV+の番組で「我が家では子どもたちに携帯電話を持たせていない。とても厳しくしている」と明かし、家族での食事と会話の時間を大切にしていると語っている。