学生時代、先生につけたあだ名を今でも鮮明に覚えている人は多いだろう。特に男子校では、その場のノリや独特の空気感から、ユーモラスで時に過激なあだ名が自然と生まれ、学年を超えて広がっていくことも多い。そんな男子校ならではの文化を漫画にしたのが、コンテくんさんがSNS投稿している『男子校の生態先生のあだ名』だ。
先生の呼び方は基本的に名前に先生を付けて呼ぶもの。しかし先生のいないところでは、生徒にしか知られていないあだ名があることも珍しいことではない。例えば、普段は「玉森先生」と呼ばれているが、あだ名は「玉ちゃん」「タマテツ」などバリエーションが豊富に存在する。
さらに裏のあだ名として、若い頃は“鬼教師”だった名残から「地獄の玉森」と呼ばれていたという。現在はとても優しいおじいちゃん先生であるが、そのギャップもまた生徒たちの記憶に残っているのだろう。
他にも、黒板に点を書くときの口癖「ポツポツ」から「ポツ」と呼ばれる先生、外国人の妻の名前にちなんで「イザベラ」と呼ばれる先生、マッチョ体型ゆえに「AV男優」と呼ばれる先生など、ユニークなあだ名が次々に登場する。
また、女性教師の場合は、若い先生を呼び捨てにして“彼氏気分”を味わったり、年配の先生をアイドル扱いしたり、さらには保健の先生を「湯婆婆」と呼ぶこともあったそうだ。そんな同作について、作者のコンテくんさんに話を聞いた。
ー「男子校ならではのあだ名の付け方」に特徴はありますか?
漫画にも描いた通り、大ざっぱでそのまんまなものが多いと思いますね。載せたいけれど断念したあだ名もいくつかありました(笑)
ーあだ名はどうやって広がるのでしょうか?
面白いあだ名はみんなの印象に残りやすく、よく使われるようになって自然に広まり、気づいたら全学年に浸透していました。
ー先生方はあだ名の存在を知っていたと思いますか?
直接聞いたことはないのですが、ある先生が別の先生のあだ名を呼んでいたことがあって(笑)ひょっとすると知っていた可能性はあるかもしれませんね。
ー今振り返って印象に残っているあだ名は?
「失礼だったな」というものは本当に失礼なのでここでは言えません(笑)でも面白かったあだ名は卒業後も覚えていて、名前は忘れてもあだ名を言えば「あー!知ってる!」とみんなが盛り上がるんです。まるで合言葉みたいで、そこが面白いところですね。
<コンテくんさん関連情報>
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