赤ちゃんの卒乳までの道のりは、母親にとって大きな悩みの種だ。焦りや不安を抱く親は多いだろう。SNSで育児漫画を投稿しているまぼさんは、娘・しおちゃんの卒乳に関する悩みを描いた作品『SAYONARAみーちゅその後』が注目を集めている。
生後2ヶ月からミルクで育ったしおちゃんはミルクが大好き。その愛着は強く、1歳8か月になっても夜中に目覚めてミルクを欲しがるほどだった。
卒乳を促したいまぼさんは、苦肉の策として哺乳瓶の中身をミルクから白湯に変えてみることに。これに対してしおちゃんは、特に違和感を示すこともなく受け入れ、無事卒乳に成功した。この出来事により、しおちゃんが欲しかったのは哺乳瓶だと分かった。
その後、3歳になっても哺乳瓶を手放せないしおちゃん。しかしある日、しおちゃんの同級生とその家族がまぼさんの家に遊びに来た時に転機が訪れた。同級生の妹についてその母親が「1歳半の娘はまだミルクをやめられない」と言っていたのを塩ちゃんが聞いた時だ。その瞬間から彼女は、哺乳瓶を欲しがらなくなったのだ。どうやら彼女の中で「それは赤ちゃんが飲むもの」という意識が芽生えたようだ。その後、哺乳瓶に触れることが少なくなっていき、自然な形で哺乳瓶からも卒業できたのだった。
同作について、作者のまぼさんに詳しい話を聞いた。
ーミルクから白湯に切り替えるアイデアは、どのように思いつきましたか?
とにかくミルクを作るのが手間で…あるとき、ふと「もしかして哺乳瓶を通して何かを飲みたいだけなのでは?」と仮説を立てて試してみたら、意外といけた!という感じです。
ーしおちゃんはお友達のお母さんの話を聞いていて、どう感じたのでしょうか?
どうやら「私はお姉さんになった」という自負があるようで、1歳の子が哺乳瓶を卒業しようとしていることについて何かしら思うことはあったのかな?と思います。
ー急にその日から欲しいと言わなくなったのでしょうか?
はい、ほとんどその通りで「ほしい」と言わなくなりました。たまにふと思い出したかのように「今日は飲んで寝たいな」と言うこともありましたが、結局は哺乳瓶を触ることで安心して、飲まずに寝ることが多かったです。
私は「絶対にやめさせる」とは思っていなかったので、欲しがれば渡していました。欲しがればもらえる、禁止されていない、という安心感が安心につながっていればいいなと思っています。
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